2021年5月14日9:53
ソフトバンクは、2021年5月11日に決算説明会を行った。当日は、ソフトバンク 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一氏が登壇。キャッシュレス決済「PayPay」の2020年度の決済取扱高は3.2兆円であると公表。また、子会社等335社の中で年々成長が続く決済代行事業者のSBペイメントサービス(SBPS)を紹介した。
ヤフーはコマース物販領域で2020年代前半に国内№1を目指す
技術力有するNAVERAと事業戦略検討を開始
ソフトバンクの2020年度の決算は、売上高は前年比+3,443億円の5兆2,055億円、営業利益は+590億円の9,708億円、純利益は+182億円の4,913億円となった。ヤフー(Yahoo!JAPAN)、流通、法人、コンシューマの全セグメントで増収となった。
2021年度の予想売上高は5.5兆円、予想営業利益は9,750億円、予想純利益は5,000億円としている。
Zホールディングは、eコマース国内№1を悲願としているが、現在は国内第三位となっている。探しやすさの改善や配送品質の向上などに取り組むことに加え、LINEとの協業、PayPayとの連携強化、ソフトバンクの顧客基盤活用などにより、さらなる成長機会をつかみたいとした。また、ソフトバンクユーザー3,800万、LINEユーザー8,800万、PayPayユーザー3,900 万、Yahoo!JAPANユーザー8,000万を有しており、そこからYahoo!ショッピング、ヤフオク!、PayPayモール、PayPayフリマなどへ送客することで、グループの連合体でコマース物販領域を2020年代前半に国内№1にしていきたいとした。
さらに、新生ZホールディングスはLINEが傘下入りし NAVERと関係を強化している。NAVERは韓国最大級テクノロジープラットフォームで、韓国で時価総額No.4、検索シェアNo.1だ。モバイル日次アクティブユーザー数3,000万人と圧倒的な顧客基盤を誇る。韓国の人口は5,100万人だが、他国のユーザーも含めて登録ユーザー5,400万人を有する。NAVERは各領域で優れた技術力を有しているが、宮内氏は「自動運転やロボットのテクノロジーが興味がある」とした。すでにシナジー創出に向けて、事業戦略検討委員会を立ち上げ検討を開始している。
PayPay社は2022年度以降連結子会社化へ
二桁成長のSBPSは次期IPO候補?
PayPayは、スーパーアプリとして成長している。2020年度は20億回の決済、加盟店は316万となっている。今回の決算発表では、決済取扱高(GMV)が3.2兆円を突破し、前年比2.6倍の成長となったことも公表された。
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