2021年6月16日8:50
ヘイ(hey)は、2021年6月15日に記者説明会を行い、リアルのレジ機能とネットショップの機能が1つとなったレジアプリ「STORES レジ(ストアーズ レジ)」をリリースした。「STORES レジ」は、スマートフォン決済サービス「STORES 決済」(旧Coiney)との連携も可能だ。
リアル店舗、ネットショップを運営するショップが増加
ネットショップと一体になったレジ機能をリリース
ヘイは、2018年2月に会社を設立。決済サービス「Coiney」を提供するコイニーとネットショップサービス「STORES. jp」を提供するストアーズ・ドット・ジェーピーをグループ化した。「Just for Fun」をミッションに、ネットショップ開設、キャッシュレス決済、オンライン予約システムといった「STORES プラットフォーム」を提供し、中小企業のデジタル化を支援している。
日本の民間最終消費支出全体は約300兆円あるといわれているが、国内企業の70%弱が中小企業だ。ヘイ 代表取締役社長 佐藤裕介氏は「労働人口が減少する中、中小企業のデジタル化が進まないと生産性は向上しません」と話す。2020年8月には、2020年8月にはベインキャピタル、ゴールドマン・サックス、PayPal Ventures、YJキャピタルなどから資金調達を行い、中小企業を支援する体制を強化した。ヘイの2021年6月の流通額は、2018年2月と比較して4.9倍に伸びると見込んでいる。
ヘイが実店舗オーナーや従業員に独自に実施した調査によると、ネットショップを運営している人は65.3%、また、ネットショップの利用意向がある人を含めると全体の82%を占める。近年は実店舗とネットショップ双方を展開するマルチチャネル化が進んでいる。
スモールビジネスをしている企業のリアルな課題として、「ネットショップと実店舗の在庫の管理ができない」「商品をそれぞれ登録をしないといけない」といった点をヘイ 取締役CPO 塚原文奈氏は挙げる。中小事業者は大企業のような投資が難しいため、「二度手間と分かりつつも別々のシステムを使って、商品登録などをしています」(塚原氏)。そこで、ヘイでは新たに、中小事業者向けに「ネットショップと一体型」になったレジとして「STORESレジ」をリリースした。まずはiOS向けにサービスを提供する。
店舗とネットの在庫を一元管理
共通在庫、個別在庫に対応
「STORESレジ」の特徴として、中小事業者が商品情報を一度入力すれば、レジとネットショップにも自動で同期される。ネットショップとの連携では、追加費用やAPI連携などの専門的な知識が不要で対応可能だ。
これにより、複数店舗とネットショップの在庫が一元管理できる。店舗では、ネットショップの注文もレジで確認可能だ。塚原氏は「お店で売れたらネットショップも『SOLD OUT』になります。リアルタイムの在庫連動ができますので手間がなくなります」と説明する。在庫管理では、店舗でネットショップの在庫を管理している「共通在庫」、店舗とは別にECの在庫を倉庫等で管理する「個別在庫」の双方に対応可能だ。
近日中には、店舗とネットショップの売り上げをリアルタイムに管理できるようになる予定。また、精算機能を利用すると、店舗ごとの詳細な取引も把握可能だ。
店舗は、専用のレシートプリンター、キャッシュドロアー、バーコードスキャナーを接続して利用できる。ヘイでは、付属品での収益は期待していないものの、接続できる周辺サービスは今後も増やしていきたいそうだ。料金プランは、フリープランが無料、スタンダードプランが初月無料、次月以降月2,178円(税込)となる。スタンダードプランでは、品番表示やバーコードスキャン機能にも対応可能だ。
STORESレジアプリで決済機能も提供可能に
他のレジアプリとの差別化は?
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