2021年6月24日15:09
群馬県邑楽町とトラストバンクは、2021年7月1日から、邑楽町が実施する新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた町内の経済活性化対策として、トラストバンクが提供する自治体向け地域通貨プラットフォームサービス「chiica(チーカ)」を活用し、町内の商店や飲食店で使えるデジタル地域通貨「コハクペイ」の導入を開始する。
デジタル地域通貨「コハクペイ」を活用した施策の第一弾では、町内飲食店の救済や子育て世帯の支援を目的に「邑ごはん食事券事業」を実施。町内の小・中学生、高校生世代の子を持つ保護者に、子ども1人につき3,000円相当のポイントを付与した「邑ごはん食事券」カードを配布する。カードの配布は7月下旬より順次予定している。カード到着後、利用者は町内の邑ごはん食事券取扱店での支払い時に、カードに記載されたQRコードを提示。取扱店がQRコードを読み取ることで決済が可能だ。
第二弾では、町内の商店やスーパー、飲食店の救済のため「プレミアム付商品券事業」を実施する。プレミアム付商品券はスマートフォンのアプリまたは、カードで購入でき、1万円購入すると1万2,500円分のポイントが付与される。プレミアム付商品券の販売は、アプリの場合、利用者がアプリからクレジットカードで支払うことで、ポイントが付与される。また、カードの場合、希望者は往復はがきで応募し、後日町から届く当選ハガキを持って、町役場にてカードを購入する。利用者は商品券の購入後、町内のプレミアム付商品券取扱店での支払い時にポイントを利用できる。アプリ支払いの場合、利用者が自身のスマートフォンで取扱店に置かれたQRコードを読み取るか、利用者のスマートフォンアプリに表示されたQRコードを店舗側が読み取ることで決済が可能だ。
「コハクペイ」の発行・管理に「chiica」を利用することで、従来の紙のプレミアム商品券による経済対策と比べ、地域通貨のリアルタイムな利用状況を把握したり、デジタル上で入金管理をしたりできるため、自治体職員と店舗の事務処理の軽減につながるという。今後は、健康マイレージポイントの付与や出産祝い金の支給などを予定している。