2022年4月6日21:35
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、商品の適切な価格をシステムが決定し、その時点の販売価格をスマートフォンによって顧客に伝える仕組みに関する特許権(特許番号: 特許第6896805号)を譲受したと発表した。
TMNは、スーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアなど1,000社を超えるさまざまな業態に対し、電子マネーやクレジット、QR/バーコード決済など41のキャッシュレス決済ブランドを接続する決済ゲートウェイサービスの提供と、決済ゲートウェイを基盤とする情報プロセシング事業の推進を展開している。情報プロセシング事業は、クラウドPOSなどの店舗向けITソリューションやサービスを展開することにより、決済とマーケティングを融合させ、新たなサービスの創出や埋もれた需要の発掘を目指す新規事業となる。
このほど、クラウドPOSやモバイルPOSの事業化を推進するにあたり、販売システム、携帯端末、ストアコンピュータに関する特許を譲受した。
ダイナミックプライシングの最適設定・適用方法として、①顧客のスマートフォンで商品のインストアバーコードをスキャンすると、即座にその時点の価格が表示される、②価格情報はインストアバーコードには含まれず、ストアコンピュータがその商品の販売状況と販売期限、現在日時を比較して価格を調整し、スマートフォンに伝達する、③AIが店舗の目標や利益目標を達成できるよう、天候や競合店情報などの外部データも取り込みつつ適正な価格を算定する、という。
店舗の効果として、当日の販売状況に応じて、販売期限までにいつ、どの商品を、どの程度割引すると良いかAIが判断し、売上粗利を改善するという。また、顧客にとっては、自分のスマートフォンでバーコードをスキャンすることでその時点の商品価格を把握できる。
TMNは、同特許に基づくシステムを活用し、値引きシール貼付作業の削減やAIによる価格制御に加え、TMNの決済ゲートウェイサービスやクラウドPOSと連携させることにより店舗の収益力や付加価値向上に資する情報プロセシング事業の展開を目指す。