2023年3月16日18:13
トリニティは、JR四国のグループ会社が運営する商業施設へ、ポイント・顧客管理サービス「VALUE GATE」を導入すると発表した。
JR四国グループでは、2023年度下期開業予定の高松駅ビル(仮称)をはじめ、将来的に複数の商業施設へ導入し、グループ一体となった運営を行うことで顧客満足度の向上と業務効率化を図ることを目指す。
第一弾として2023年3月1日よりJR徳島駅ビル開発株式会社が運営する「徳島駅クレメントプラザ」のポイントサービスをリニューアルした。全32テナントに設置する端末を三井住友カードが提供している「stera terminal(ステラターミナル)」に入れ替え、同企業が手がけるアプリストア「stera market」上からポイントアプリ(VALUE GATE)をインストールして1つの端末で決済とポイント処理ができるようになった。ポイントカードも物理的な磁気カードからモバイルポイントカード(デジタル会員証)へ完全移行している。
これまでは貯まったポイントを買い物券と交換する手間があったというが、今後はスマートフォン画面を提示して1ポイントから利用できるようになった。発券機や各店の端末から行っていたポイント残高確認も会員サイトにログインすることで可能になりユーザーの利便性向上につながるそうだ。
「VALUE GATE」採用の理由として、テナントに設置する端末にstera terminalの導入が決定していたため、同端末が接続可能なシステムであること、また売上管理や分析などの外部システムとの連携に汎用性があることが前提条件だった。
トリニティはstera terminalとポイントシステムを接続するためのサービスをすでに構築しており、カスタマイズすることなく導入可能であることが評価され、さらに外部システムベンダーとの連携実績もあることが安心・信頼感につながり採用が決定したという。
現在のデジタル会員証はスマートフォンの画面上にWebサイトを表示したものだが、今後、ポイントアプリを開発・導入することで、クーポンやプッシュ通知など幅広い販促機能の活用も目指す。また、高松駅ビル(仮称)をはじめ、順次VALUE GATEを導入し、各商業施設間で使える共通ポイントを通じて相互送客やブランディング強化、顧客満足度向上を図っていくそうだ。