オフライン環境下のCBDC送金(P2P送金)取引に向けた実証実験(JCB)

2023年12月8日17:55

ジェーシービー(JCB)は、フランス・IDEMIA(日本法人:アイデミア・ジャパン)、グローバルに決済ソリューションサービスを提供するマレーシア・Soft Space Sdn. Bhd.と提携し、中央銀行デジタル通貨(Central Bank Digital Currency、以下 CBDC)向け決済リューションの実証実験「JCBDC」第2フェーズプロジェクトを開始した。

現在、世界各国にてCBDCに関する検討や実装が進みつつあり、日本でも、日本銀行がCBDCの検討および実証実験等を行っている。

JCBでも2022年10月、IDEMIAとSoft Spaceとの協業により、CBDC向け決済ソリューションの実証実験「JCBDC」プロジェクトを開始し、JCBの提供するタッチ決済インフラの活用、CBDC向けのカード形状インターフェイスの提供、疑似的なCBDC取扱環境を構築し、2023年3月までの実証を行った。

ここ数年において、世界各国におけるCBDCの議論は一層活発化してきているものの、社会的実装に至るまでにはまだまだ多くの課題(セキュリティ、スケーラビリティ、利便性など)を残した状態にある。

それらの状況を踏まえ、JCBはこのほど、引き続きIDEMIAとSoft Spaceと協力し、実証実験「JCBDC」第2フェーズプロジェクトを実施することとなった。

今回プロジェクトでは、オフライン環境下におけるCBDC送金(オフラインP2P送金)を主要テーマとしつつ、その実現に向けて、JCBが保有するタッチ決済インフラ等(EMVベースの技術仕様、セキュアエレメントが内蔵されたタッチ決済搭載カード、NFC技術を用いたスマートフォン連携)の活用、および、協業パートナーが提供する先テクノロジーの活用により、新たなソリューションの開発および実証を進めるそうだ。

オフライン環境下における、スマートフォンを媒介にしたカード間での送金(JCB)

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