2024年12月5日7:10
三井住友トラストクラブは、SDGsの達成と持続可能な社会の実現、若い世代の金融リテラシーの向上のために、さまざまな取り組みを実施しているが、その一環として、2022年から広島大学(東広島キャンパス)で「キャッシュレス社会とクレジットカードが担う役割」について講義を行っている。3年目を迎える今年は、11月20日に、同テーマで講義を実施した。また講義の修了証明として、2025年に開催される大阪・関西万博のアプリ「EXPO 2025 デジタルウォレット」を通じ、講義の修了証明のデジタルバッジ(NFT証明書)を配布したそうだ。
同講義は広島大学の「教養としての金融(全15回)」の1つとして開催され、1~4年生の約100名の学生が参加した。目的・ゴールは、①日本の成長戦略に欠かせない「キャッシュレス」について、意義・狙い・課題等を正しく理解すること、②クレジットカードのしくみ・功罪を理解し、正しい付き合い方を学ぶこと、となった。2025年開催予定の大阪・関西万博の全面的キャッシュレス決済導入や公共交通機関でのクレジットカードのタッチ決済拡大など、最近の事例を含めた講義だけでなく、入社8年目の社員が講義アジェンダの一部を受け持ち、自身の大学生時代のクレジットカードの経験を踏まえた、学生の目線に寄り添ったカードの使い方・選び方の講義をした。
講義は、スマートフォンで疑問点を随時質問して回答する形式で進行した。学生のがとくに興味を持ったのは、「日本を含む世界各国のキャッシュレスの状況」「リボルビング払いと分割払いの違い」「フィッシングメールなどの不正利用対策」「クレジットカードの始まりと歴史」だった。また、成人年齢の引き下げにより、クレジットカードの保有をこれから検討する学生も多くいたため、「今日の講義内容を踏まえて、自分はどのカードを持つべきなのかをもう一度調べてみて考えようと思った。」「クレジットカードはまだ持っていないが、将来使う際には仕組みや注意点をよく理解してから契約しようと思った。」などのコメントも見られたそうだ。
当日は、歴代のダイナースクラブカードやメタルカード(金属製)のサンプルを教室に展示。休憩時間や講義終了後、実際に手に取り、見てもらった。とくにメタルカード(金属製)への興味・関心が高かったそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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