2024年12月9日7:25
ジェーシービー（JCB）は、一般財団法人神戸観光局とインバウンド観光振興に関する覚書を締結した。同提携を通じ、急成長するインドネシア市場をトライアルとして、主に富裕層に対するインバウンド需要の取り込みを強化するという。
2025年1月より、インドネシア国内で発行されたJCBカード会員向けに、神戸市内での消費活性化に向けたマーケティングトライアル施策を開始する。神戸市内の高級ホテルや日本食レストランにて、特別優待プログラムを提供し、神戸を代表する観光スポットなどにおいても、インドネシアのJCBカード会員限定の特典を神戸市より順次展開する予定だ。これらの取り組みを通じて、インドネシアにおける日本関心層の神戸観光および滞在時の付加価値の創出と、訪日観光時の満足度向上を目指すという。
なお、JCBは、インドネシア現地子会社、PT. JCB International Indonesiaを介して、大手銀行を中心とした9社のパートナーと提携し、JCBカードを発行している。今回、神戸市より提供される優待プログラムを、地場大手銀行などのパートナーを通じて、広く、周知することで、神戸市の魅力を発信するそうだ。
加えて、海外JCB会員の日本での消費者動向に関する統計データを、日本インバウンド観光客の実績値として、神戸市に提供する。これらの情報を基に、インバウンドマーケティングに活用してもらうことで、地方自治体と民間企業が一体となって、インバウンド需要を取り込むモデルの構築に取り組むという。
なお、JCBのインドネシア現地子会社、PT. JCB International Indonesiaは、インドネシアのJCBカード会員に対し、“SUGOI JAPAN”をキーフレーズに、「VISIT JAPAN」、「JCB DAY」、「JAPAN DINNING」の3つのコンセプトを軸として、“日本”と“JCBならでは”にこだわったマーケティング活動を通じ、独自のサービスを展開している。
今回の提携は、こうした取り組みをさらに発展させ、神戸観光局の観光振興策とJCBの決済プラットフォームを融合させることで実現するもの。JCBは神戸観光局との緊密な連携のもと、両者の持つ知見とネットワークを最大限に活用し、インドネシアからの観光客の利便性向上と消費活性化に取り組み、神戸市の観光振興と地域経済の持続的な発展につなげる。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト
