2011年6月27日17:17
NTTドコモは、携帯電話による海外送金サービス事業へ参入すべく、すでに登録済みの資金移動業についての変更申請を実施し、2011年7月7日から、海外向け送金を可能とするサービス「docomo Money Transfer(ドコモ マネートランスファー)」を提供開始すると発表した。
携帯電話による海外向け送金は、すでに提供済みのドコモ ケータイ送金の基盤を活用し、事前に設定したドコモ口座から海外の金融機関窓口などへの送金を競争力ある手数料で可能にする。また、NTTドコモがフィリピンで出資提携しているPLDTの携帯電話事業運営子会社Smart Communications,Inc.の電子マネー口座向け着金機能の提供により、携帯電話事業者として日本で初めてケータイからケータイへの海外送金を実現するという。
送金手数料は一回の送金につき一律1,000円で、サービス提供開始当初の送金先は、日本における外国人登録人口の約8割を占める人々の出身国であるフィリピン、ブラジル、韓国、中国となる。まずは、iモードケータイによる海外送金サービスから着手し、順次スマートフォンへとサービス開発を進める予定だ。なお、サービス提供開始にあたり、ドコモインフォメーションセンターでは日本語、英語に加え、中国語、韓国語、ポルトガル語による電話での問い合わせに対応する。
同サービス提供では、マネー・ローンダリング(資金洗浄)などの不正利用を防止するため、サービス利用登録時の本人確認に加え、コンプライアンスレベルの向上を実現するためのフィルタリングおよびモニタリングシステムも導入しているという。