2011年7月19日9:00
クレジットカード会社にとって大学生は有望な市場だった。将来の優良顧客に育成できるからである。
ところが米国では規制強化によって、学生カード市場がシュリンクしている。FRBの報告によると、2010年にカード会社が大学や同窓会などと契約した件数は4%ダウン。大学などに支払ったコミッションは13%のマイナスとなった。
2010年に施行された新クレジットカード法によって、カード会社が21歳以下の学生にカード発行する場合は、支払能力を証明させることが必要になった。
カード申込みに無料ギフトを配布したり、大学のキャンパス付近でカードを勧誘したりするをことも禁止されている。
これらの規制強化によって、2010年の学生や同窓生の新規入会件数は2009年比17%もダウンし、170万件になった。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。