2025年6月25日8:17
JTBと日立製作所(日立)は、観光DX推進に向けた新たなサービス提供において共創を開始することで合意した。両社は、同共創により旅行者の利便性の向上や周遊促進、観光関連事業者の生産性向上・収益向上を目指し、持続可能な観光地域づくりにつなげるという。
第一弾の取り組みとして、香川県小豆島において2025年8月1日〜10月31日まで生体認証などを活用したデジタルチケットによる新たな周遊企画券サービス「tebu-Ride PASS」の実証実験に取り組む。同共創において、JTBと日立はそれぞれの強みを生かし、相互に補完しながら新たな観光サービスの創出に取り組むそうだ。
JTBは、観光業界での豊富な経験と知見をもとに、同共創において中核的な役割を担う。具体的には、地域の特性や旅行者のニーズを深く理解した上で、魅力的な周遊企画券や観光プランの企画・開発を行い、地方自治体や地域の観光関連事業者との強固なネットワークを活用し、tebu-Ride PASSの導入や運用をスムーズに進める。また、旅行者の動向や嗜好を分析し、効果的なプロモーション戦略を立案・実行する。デジタルチケットの利用方法や観光情報の提供など、旅行者向けのサポートを行い、技術と観光の融合による新たな価値創造を目指す。
一方日立は、同共創において、デジタルチケットシステムの設計・開発・実装を担当する。具体的には、生体認証技術を活用した手ぶらの買い物や、ビーコン(無線装置)を活用して利用者の移動履歴をリアルタイムで取得・処理し、その移動経路に応じた料金を自動精算する仕組みを構築する。また、セキュリティ対策やシステムの安定運用に加えて、将来的な利用拡大や展開地域の拡大を見据え、柔軟に拡張可能なシステム設計を行うことで、持続的なサービス提供を技術面で支えるという。
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