2025年8月5日8:30
JTBと日立製作所(日立)は、香川県小豆島において2025年8月1日~10月31日まで、生体認証決済などを活用したデジタルチケットによる新たな周遊企画券サービス「tebu-Ride PASS(テブラライド パス)」の実証実験に取り組んでいる。
観光客 1,000人の参加見込む
小豆島の交通、観光、施設周遊をシームレスに
同実証実験では、観光客 1,000人程度(Test flightのためiOS利用者のみ) の参加を見込む。小豆島をシームレスにつなぐデジタルチケッティングシステムの検証が目的となる。
同実証実験において、JTBは周遊企画券や観光プランの企画・開発を行い、地方自治体や地域の観光関連事業者とのネットワークを活用し、tebu-Ride PASSの導入や運用をスムーズに進める。また、効果的なプロモーション戦略を立案・実行する。一方日立は、デジタルチケットシステムの設計・開発・実装を担う。生体認証技術を活用した手ぶらの買い物体験、ビーコン(無線装置)を活用して利用者の移動履歴をリアルタイムで取得・処理し、その移動経路に応じた料金を自動精算する仕組みを構築するという。
tebu-Rideでは、スマホで、電車もバスも船もスムーズに乗車し、観光施設ではシームレスに入場できる仕組みを目指す。異なる交通機関(マルチモーダル)、異なる事業者(マルチオペレーター)をつなぐデジタルチケットで移動を便利にすることを目指している。また、事後決済方式で利用額に応じた割引を提供し、旅行者の体験価値向上にもつなげるそうだ。
利用者はスマホ(iOS端末)でQRコードを読み取りアプリをダウンロード。アプリからポータルWebサイトへ遷移し、ユーザー情報、顔認証情報、クレジットカード情報などを入力しユーザー登録を行う。
見せ券と顔認証方式に対応
ビーコン受信も活用
今回は見せ券と顔認証を利用する方式に対応。見せ券方式は、小豆島フェリー(高速艇)、小豆島オリーブバス(路線バス)、二十四の瞳映画村、岬の分教場となる。
顔認証方式は、小豆島交通(タクシー)、小豆島オリーブ園(土産)、大観音(拝観料)となる。料金は、利用月の翌月初旬に登録済みクレジットカードで決済される仕組みだ。
具体的な利用方法として、小豆島オリーブバスではバス停に移動し、ビーコン受信で見せ券を表示。利用人数を選択し、アプリで起動した状態で乗車する。降車時に見せ券を提示し、現場スタッフが確認する。
小豆島オリーブ園、小豆島交通、小豆島大観音の顔認証決済では、利用者がebu-Ride PASSを利用することをスタッフに伝えると、スタッフは支払いボタンを押下しタブレットを利用者に渡す。利用者は、タブレットを使った顔認証とPINコードを入力し、スタッフが金額を入力して利用者に確認した後、確定ボタン押下して決済完了となる。
二十四の瞳映画村・岬の分教場では、入場口に移動すると見せ券が表示。利用人数を選択し、スタッフに見せ券を提示して入場する。
小豆島フェリーでは、高速艇乗り場に移動し、港ビーコンを受信すると見せ券が表示される。利用人数を選択して、乗船時に見せ券提示する。港に着いたら、アプリを起動した状態で下船する。
事後精算で周遊すればするほどお得に?
利用料金や利用施設に応じて割引を適用
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