2025年10月2日8:05
楽天グループは、ユーザー向けNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」を、ブロックチェーン技術を活用したチケットリセールプラットフォーム「みんなのチケット」に2025年9月30日に刷新した。
「みんなのチケット」は、ブロックチェーン技術を活用したデジタルチケット「NFTチケット」により、チケットの1次販売から2次流通まですべての取引をオンライン上で完結し、安心・安全なチケットの流通を実現するチケットリセールプラットフォームだという。同サービスで取り扱う「NFTチケット」の2次流通における出品価格は、基本的に出品者が自由に価格を設定することが可能だ。
NFTは、データ自体に取引履歴や所有者情報などが記録され、ブロックチェーン技術によりすべての取引履歴を透明かつ改ざん不可能な形で記録することが可能だ。そのため、偽造や不正転売への対策に優れており、急な予定変更によって不要となったチケットの販売や、欲しいイベントのチケット購入を安心・安全に行うことができるという。さらに、2次流通が行われた際にも主催者および関係者にロイヤリティーが還元される仕組みを導入しているため、より健全で持続可能なチケット流通システムを構築しているという。
同プラットフォームの前身である「Rakuten NFT」は、2022年にNFTマーケットプレイスおよび販売プラットフォームとしてサービス提供を開始し、2024年に「NFTチケット」機能の提供を開始した。これまでは、プロ野球「東北楽天ゴールデンイーグルス」(およびサッカー・明治安田J1リーグ「ヴィッセル神戸」の公式チケットリセールに「NFTチケット」を導入するなど、「楽天エコシステム(経済圏)」と連携した取り組みを中心に展開してきた。
楽天は、「NFTチケット」の販売に一層注力すべく、従来の「Rakuten NFT」をブロックチェーン技術を活用したチケットリセールプラットフォームとして刷新した。今後は、「楽天エコシステム」にとどまらず、スポーツや音楽といったエンタメ全般にわたる「NFTチケット」販売へと提供領域を拡大する予定だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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