グローバル決済のCheckout.com、2026年は攻めの姿勢で日本のEC加盟店開拓へ

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2025年12月25日11:00

非対面を中心にグローバルでビジネスを展開するCheckout.comの日本法人であるCheckoutは、2025年12月15日に記者向けの説明会を開催した。Checkout.comは、Uber、GEヘルスケア、Wise、Remitly、Sainsbury'sなどのグローバル大手企業が採用している。同社のデジタル決済ネットワークは145以上の通貨に対応し、世界中で年間数十億件の取引を処理しているそうだ。当日は、日本のカントリーマネージャーである佐々木典子氏が同社サービスの紹介、日本市場向けの取り組みについて説明した。なお、「日本のデジタル経済における信頼2025年版」レポートのハイライトなどについても紹介している。

Checkout 日本カントリーマネージャー 佐々木典子氏(撮影場所:WeWork丸の内北口)

100%内製の自社開発 テクノロジーが強みに

Checkout.comはイギリスに本社があるグローバル企業だ。「1つの特徴として、デジタルの決済に特化をしています」(佐々木氏)。2012年にイギリスのロンドンで設立し、現在、世界19都市に拠点がある。決済手数料などのコストを安価に、確実に提供する機能面だけではなく、加盟店のビジネス成長に貢献していくことを目指している。

欧州では、イギリス・ロンドン、フランス・パリ、オランダ・アムステルダム、スペイン・バルセロナなどにオフィスがあり、取り扱いも多い。米国では、アトランタ、ニューヨーク、サンフランシスコにも拠点がある。サウジアラビア・リヤド、UAE・ドバイなど中東に関しても存在感が高まっている。また、アジアやオーストラリア、南米にも拠点を構えている。

システム・技術面の特徴として、「我々のシステム技術は、100%内製の自社開発です」と佐々木氏は話す。社内には多くのエンジニアを抱えており、システム面での強みがある。セールス部隊にもエンジニアを有しており、テクノロジーが1つのコアになっているそうだ。また、カード情報を暗号化して預かるサービスも提供しており、20億枚のカード情報がVaultに保管されている。年商10億ドルの加盟店がメインターゲットとなっており、大型加盟店数は約1,000と取引がある。1秒あたりのトランザクション数は1,500となり、処理できるボリューム数も多いという。世界の従業員数も2,000人を超えた。同社は2028年にデジタル経済において最も高いパフォーマンスを発揮する決済サービスプロバイダー (PSP)になることを目指しているという。

国内展開の基盤が整う BtoB領域も開拓へ

同社は2018年にアジアに進出した。VisaとMastercard両方の発行ライセンスを取得している。日本では登記上は2020年に進出し、国内でも2023年にVisaとMastercardのプリンシパルメンバーになった。2024年11月には対外的に日本市場への参入を発表している。すでにその前からグローバルで取引している企業の決済処理は走っていたというが、日本での本格展開を宣言した。2025年には営業人員の増強、加盟店やパートナーを開拓するなど国内展開の基盤を整えてきた。同時にグローバルですでに契約をしている加盟店へのアプローチも実施している。

2026年は攻めの姿勢で新規加盟店獲得を加速するという。ターゲットとして、佐々木氏は、デジタルコンテンツ、Eコマース、ゲーミング、トラベルを挙げた。さらに、BtoB領域にも力を入れる方針だ。

不正を抑止して決済の承認率向上 ローカルアクワイアリングも強み

同社の強みとして、パフォーマンス、テクノロジー、パートナーシップを挙げた。佐々木氏は「決済の承認率が高いという評判をいただいております」と話す。

不正を防止しながら、高い承認率を発揮することが可能だという。実際にエンドユーザーがストレスなく買い物ができるところが特徴だとした。また、明瞭な料金体系である「IC++(アイシープラスプラス)」で決済手数料を開示している。さらに、最先端の技術を活用したサービスを提供している。

加盟店に対しては、さまざまな情報を提供しており、カード発行会社、カードタイプ(ゴールド、プラチナなど)、決済拒否理由などを把握可能だ。また、加盟店がビジュアルで見やすい管理画面の仕組みを提供している。

不正を抑止する堅牢なセキュリティ、信頼性の高いアップタイムと高い処理能力も特徴だ。さらに、豊富なデータに基づく分析とインサイトの提供、時差を感じないグローバルなサポート体制、主要国を広くカバー したローカルアクワイアリングも強みとなっている。

海外同様に高い成長率に期待 高い品質基準を求める日本で強みを発揮?

デジタル決済スイートの「CONNECT」は、本決済エンジンで、主力製品のFLOW 、Unified Payments APIがスタンダードの決済の画面から、その後のメッセージングになるそうだ。「MOVE」は、入金と出金を簡素化する。「PROTECT」は、不正、リスク、コンプライアンスを管理するエンジンだ。FRAUD DETECTION PROは同社の不正検知システムのエンジンとなる。AUTHENTICATIONは3-Dセキュアなどの認証、IDENTITY VERIFICATIONは海外で本人認証するための仕組み、VAULTはカードを保管するサービスとなる。

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