「Mastercard One Credential」の強みやAIエージェントとの連携は?SFF25で次世代の決済を紹介

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2026年1月28日8:00

Mastercard One Credential(マスターカード・ワン・クレデンシャル)は、1つのデジタル認証情報(カード番号)で、さまざまな決済方法を使い分けることができる決済ソリューションだ。2025年11月に開催された「Singapore Fintech Festival2025」(SFF25)では、同サービスの紹介やエージェンティック・コマース(Agentic Commerce)、「Mastercard Payment Passkey Service」(以下、パスキー)との連携などについてデモを行った。

テーマは「次世代の決済ラボ」 レースに見立てて3つのコーナー設置

SFF25のMastercardのテーマは「次世代の決済ラボ」となった。同ブースではモータースポーツのブースを例に新たな決済の活用について紹介した。

例えば、レーシングを考えるとき、ドライバーが車に乗り込み、エンジンをかける。同じように、決済の世界でも最初のピットストップ(ピットインしてタイヤ交換や燃料補給を行うこと)として「イグナイティング・イノベーション(Igniting Innovation)」がある。この「イグナイティング・イノベーション」ピットストップでは、トークナイゼーションやパスキー、バイオメトリクスといった技術を使い、決済時に消費者の信頼の層を築く方法を体感してもらった。

同社の2番目のピットストップはギアチェンジだという。つまり、車に乗ったら、レースをしてコントロールすることが求められる。そこで、エージェンティックAIデモがどのように動作するかを、コックピットビューで見せた。

最後のピットストップはPowering Growthだ。消費者が取引をタップするたびに、そのタップから最適化までの流れを詳しく紹介した。Mastercardは、データを活用して、バリューチェーン全体にわたり、銀行や発行者の最適化、ロイヤルティ、パーソナライゼーションを支援している。

すべてのコーナーを体験した人には、大きなヘルメットのミニレプリカをプレゼントした。また、マクラーレンのシミュレーターライド(Simulation Ride)も用意。毎時間、8人のレーサーが参加できる8つの枠があるが。その時間のトップレーサーには限定のマクラーレンキャップが贈られた。「Mastercard Gamer Exchange」による、ロイヤルティを活用して、ゲームにより顧客や消費者に報酬を与え、関係を深める体験が目的となった。

認証とトークン化で不正を防止 ユーザー理解でパーソナライズされた体験

「Igniting Innovation」では、認証やAIエージェントとの連携について紹介した。

エージェンティック・コマースは、AIエージェントを使って消費者の代わりに購買などの意思決定を行う仕組みのことだ。例えば、消費者のために買い物をしたり、旅行の計画を手伝ったりできる。今後はさまざまなユースケースが考えられる。デモはMastercardが研究していることであり、エージェント技術を実現するために必要なソリューションだとした。

認証に関しては、例えば、顔や手、目の使い方、歩き方、指紋などが挙げられる。現在、Mastercardの考えでは、これらのソリューションを自社で開発するのではなく、生体認証サービスの提供者と提携し、データのトークン化を実現している。トークン化とは、データを取り扱い、それをカード番号とは別の乱数に置き換えることで安全に保護することを指す。例えば、すべての機微な個人データの各項目をトークン化することも可能だとした。データをトークン化することにより、ハッカーが情報を不正に取得することを防止できる。

もしハッカーがトークンデータにアクセスしたとしても、それは何の意味もなさないという。トークン化できるデータの種類の1つは、例えば特定のユーザーのパーソナライズを深く理解したい場合のデータだ。 消費者が普段どのように旅行するか、どこに旅行するのが好きか、または趣味や興味について、さまざまな洞察があるとする。また、健康データも含まれる。これをApple WatchやFitbitに連携すると、個人のデータ傾向を把握することが可能だとした。

さらに、消費者のカレンダーやチャットボットと同期。Mastercardが決済方法で大きな役割を果たしているため、どの銀行を利用しているかを把握している。利用銀行だけでなく、持っているウォレットの種類やカード製品も認識している。これらすべてをトークン化できるという。

AIエージェントが意思決定可能に 消費者が求める商品を提案

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