2018年5月7日18:10
Mastercard(マスターカード)は、アイルランドでの事業を拡大し、ダブリンで175人を新規雇用すると発表した。
募集職種にはソフトウェアエンジニア、ブロックチェーンのスペシャリスト、データサイエンティスト、プロジェクトマネージャー、アナリスト、プロダクトデザイナー、クラウドインフラのスペシャリスト、情報セキュリティのエキスパートが含まれる。新規雇用は、決済とその先のサービスの技術革新を推進し、画期的なセキュリティソリューションを設計、キャッシュレス社会に向けてまい進するMastercardの意気込みを表しています。
Mastercardのダブリンオフィスには現在380人の従業員が在籍。ここは同社の研究開発部門であるMastercard Labsのグローバル統括本部である。
Mastercard Labsのイノベーションでは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の活用により、店舗をリビングルームに持ち込んだり、チャットボットに決済機能を搭載することで、メッセージアプリ上でフライトを予約したり、タクシーを手配したりすることが可能になる。ダブリンチームは広範囲なブロックチェーンのソリューションを探索するとともに人工知能を安全な決済に役立てたいとしている。また、開発途上国向けのQRコードによる決済ソリューションや、電気のない生活をしている数百万人に電気をもたらす太陽光発電などはダブリンで生み出されたそうだ。
同オフィスはMastercardのアイルランド国内事業の拠点でもあり、銀行やクレジットカード会社と協力して決済サービスを提供している。
今回の新規雇用創出に先立ち、Mastercardはデジタル決済と物理的決済部隊を1つの組織にすると発表した。新たに結成されたプロダクト&イノベーションチームは、コアプロダクト、デジタル決済、Mastercard Labsと決済処理のアクティビティを統合する。
Mastercardはスタッフ増員への対応を見据え、ダブリンオフィスの専有面積を拡張、2026年までのリース契約に調印した。2008年のアイルランド進出したが、現在ダブリン県内の同社従業員数は880%増加したそうだ。