2026年6月3日8:00
みんなの銀行は、法人向け銀行サービス「みんなの銀行 法人口座」の提供を開始した。今後は個人事業主やBaaS提携先企業(パートナー企業)と連携した口座の展開も視野に入れる。法人口座提供の背景や今後について、法人・個人事業主向けサービスの企画や開発を行うみんなの銀行 サービス業務企画部 業務企画グループ グループ長 小柳満寛氏とサービスプランニング部 アライアンス企画グループ シニアマネージャー 宮川透氏に話を聞いた。

パスキー利用で生体認証でログイン 業界最速の開設、最安水準の手数料に
みんなの銀行では、法人口座に必要な機能のみを厳選し、時間やコストの削減、そして安全性を追求した、シンプルで実用的なサービスとして提供を開始した。
リリースに込めた思いは、「ビジネスを、もっとスマートに。銀行の『面倒』を、シンプルに。」だ。機能面では、オンラインで口座開設が完了すること、また、審査のスピードにこだわった。宮川氏は「最短翌日開設とうたっているサービスもありますが、実際はログインの際のIDやパスワードの郵送手続きで、利用開始まで数日かかるケースもあるようです。弊行は審査が問題なく進めば翌営業日で審査が終わり、メールアドレスにログインするIDとパスワードが即時で送られますので、すぐに利用できるのが特徴です。業界最速と言っても過言ではないと思います」と自信を見せる。
もう1つは、パスキーを利用して生体認証でログインできる仕組みであるため、使い勝手が良い。さらに、振込手数料はコストに直結するが、業界最安水準の手数料(自行宛:無料、他行宛:130円/ 回(税込))で提供している。
宮川氏は「フェーズ1として、法人向けに機能を絞って訴求しています。現状では、口座の開設から利用までオンラインで完結する手軽さがアーリーアダプターの方に評価され、お申し込みいただいています。今後はマーケティング展開も行っていきます」と述べる。
ATM入出金やカード利用など視野に BtoBtoBのニーズがさらに増える
まずは法人向けにサービスを提供しているが、「個人事業主は弊行のサービスとの親和性が高く、早い段階でスタートする予定です」と宮川氏は話す。また、フェーズ2としてATMによる入出金、カードの利用など、使い勝手を良くするサービスを検討している。
みんなの銀行では、2024年5月から一部のBaaS提携先企業の利用者を対象に、実証・テスト的な法人口座の提供を行ってきた。「BaaS先の要望に基づいてシステムを構築しました」(小柳氏)。同行の法人ビジネスでは、今後BtoBtoBのニーズがさらに増えるとみている。宮川氏は「個人のサービスもそうでしたが、法人利用者に向けた直接的なサービ提供を開始した後に、提携事業者を拡大していきます。法人のお客様をたくさん持つプラットフォーマーと連携して、サービスの中に機能を埋め込むなどのお話をさせていただいています」と話す。
例えば、提携事業者の先にいるエンドユーザーが銀行機能を意識せずとも簡単に銀行口座を開設できる機能を提供することを想定している。また、法人や個人事業主が柔軟で低コストなサービスを提供できるとともに、投資に必要な資金調達なども行える世界観を目指している。
コスト削減効果も、A2A決済も可能に 特に小規模法人や個人事業主にフォーカス
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