2011年9月27日9:00
ついにGoogleWalletの商用化がスタートした。現在利用できる国際ブランドはMasterCardだけ。NFCはMasterCardのPayPassを使う。
これをVisaが黙ってみているわけはない。Visaと欧州Visaの発表によると、GoogleはVisaのNFC規格payWaveの国際的なライセンスを取得した。
これでVisaのイシュアはGoogleWalletを活用してクレジット、デビット、プリペイド決済の推進が可能になる。
ただし、現在payWaveが使える加盟店はPayPassにくらべて少ない。VisaはpayWaveの加盟店開拓に積極投資していくに違いない。
Amexは独自決済ネットワークServeを推進している。はたしてオープンプラットフォームのGoogleWalletにAmexも乗ってくるのだろうか。
日本の国際ブランドJCBはどうするのだろうか。日本はFeliCaが非接触決済を牛耳っている。NFCを展開するとなると新たなNFCネットワークを構築する必要がある。
まずはGoogleWalletの世界的インパクトがニューペイメントを加速することは間違いない。大いに期待したいところである。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。