LINEヤフーがAIエージェント10倍の量産体制構築、購買・決済は慎重に準備へ

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2026年9月4日8:00(JST)

【日本】LINEヤフー(LINEヤフー)は、2026年8月28日、報道関係者に向けAIエージェントの新機能および新サービスのプロトタイプ先行体験会を開催した。あわせて、AIエージェントに関する今後の展望について、LINEヤフー CPO(Chief Product Officer)の慎ジュンホ氏とAIエージェント事業責任者の葭沢 光伸氏から説明した。LINEヤフーは、4月に「毎日のそばに、だれでも使えるAIを。」をコンセプトとするAIエージェントの新ブランド「Agent i」の提供を開始し、さまざまな機能拡充を進めてきた。同体験会では、所属部門や既存業務の枠にとらわれず同社社員が参加した「開発タスクフォース」を通じて、多様なアイデアを短期間で具現化したプロトタイプを初公開した。

LINEヤフー CPO(Chief Product Officer) 慎ジュンホ氏

AIエージェントが日々のタスク実行 領域エージェント数万規模を目指す

LINEヤフーでは、2025年に全サービスのAIエージェント化をしていくことを発表した。AIの時代にユーザーに選ばれるサービスだけではなくてAIエージェントを作っていくと宣言した。

各サービスにAIを実装し、さまざまな検証を行い、4月20日に日常生活の中で誰もが簡単にAIエージェントを使えるようにすることをコンセプトに「Agent i」をリリースした。リリース以降、着実にユーザーの利用は伸びているという。

「Agent i」は、「答えるAIではなくて動くAIにしていきたい」と葭沢氏は述べる。ユーザーはさまざまなことを日常の中で感じるが、これをAIに相談するだけではなくて、AIがそれを代わりに受け取って、実行していくようなエージェントパートナーに育てていきたいとした。

LINEヤフー AIエージェント事業責任者 葭沢 光伸氏

その特徴は大きく3つ。1つは、プロンプト不要な直感的なUXで誰もが簡単に利用できることだ。2つ目は、同社にある独自のデータによってですね、よりリッチな体験をユーザーに届けることとなる。3つ目は、複雑なタスクをエージェント側が管理・実行していくことである。

「Agent i」に質問した際、さまざまなユーザーの質問の意図を汲み取って、無数の領域エージェントに接続していく。この領域エージェントの質や量を大きく向上させていくことがユーザー体験の向上のポイントだとした。

8から27領域に拡大 8つのプロトタイプを先行公開

LINEヤフーには、30年間培ってきた多様なデータアセットがある。リリース済みの車選びの例として、「予算300万円以上で、家族で乗れる車を探してください」と尋ねると、そのユーザーの希望に合うような車種を選ぶ。他社のAIと比較して異なる点として、同社の中にある正確な情報で、可能な限りハルシネーションを防ぎ、車種やグレードごとの価格、スペックを簡単に比較できるようにしているという。また、どういったオーナーがどの車種を選んでいるかといった傾向のデータも蓄積されている。また、360度のビューで外装もスマートフォンで比較、確認できる。

葭沢氏は「バーティカルのコンテンツ、口コミやレビューといったユーザーのアクションデータ、またはどういうニーズに対してどんなソリューションを提供すればよいのかといった検索クエリを分析したニーズ分析を通じながら、独自の領域エージェントを弊社だからこそ提供できる独自のエージェントを量産していこうというふうに思っています」と話す。

領域エージェントは、4月時点で7領域のみユーザーに提供してきたが、発表以降4カ月で27領域に拡大する。また、1日あたりの延べ利用者数も1,200万人を突破してきている。

今回は、8つのプロトタイプを記者に公開し、26年度中に順次展開する予定だ。

展示したプロトタイプは下記の通り。カレンダーポスターや予約画面のスクリーンショットをAIが解析し、カレンダーに登録されていない予定を見つけ、登録を提案します。

トーク/アルバム動画は、LINEのトークやアルバムから、誰とどんな時間を過ごしてきたのかという文脈を読み取り、思い出を振り返るショート動画を作成する。

WEB操作ガイドは、やりたいことを一言入力すると、画面のどこをタップすればよいかを順番に示すエージェントだ。AIが操作を代行するのではなく、ユーザー自身が操作を完了できるようサポートする。

スクショ管理は、画像・スクリーンショットを整理し、必要なときに関連情報を届ける。

目覚ましは、カレンダーの予定に合わせて起床時刻を調整するだけでなく、ニュースや株価の確認、忘れ物や服薬のリマインドまで、一人ひとりの朝のルーティンをサポートする。

ショート動画作成は、写真や動画を選んで一言入力するだけで、台本、テロップ、BGM、ナレーションを含む動画を生成する。

情報自動追跡は、登録したテーマに沿って、AIが過去の経緯から現在までを整理し、最新情報を知らせる。

ペットライフは、ペットの健康記録をもとに、健康に関する相談に答えるほか、おでかけや買い物も提案する。

今後の予定として、領域エージェントを10月までに累計40エージェントまで拡大する。また、ユーザーからの要望を受けていた単独アプリを10月にリリースする予定だ。さらに、タスク機能を秋以降に本格展開。全社横断タスクフォースは、9月1日より10倍の機能・領域エージェントを量産させる体制だという。

「Agent i 全社横断タスクフォース」稼働 「お買い物」で決済連携は?

LINEヤフー株式会社 CPO 慎 ジュンホ氏からは開発体制について紹介した。同社では、AI駆動型開発で開発スピード2倍にしていきたいとした。従来型では、プロトタイプ開発は最短3カ月からだったが、企画・デザイン・開発を少数精鋭チームに統合し、AIコーディングを活用することで1.5カ月にしていくそうだ。

人員についても、従来型は職種ごとにリレーする大規模チームだったが、AIを駆使する少数精鋭チームになるという。

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