2011年11月21日8:00
JR東日本は、2011年11月18日、東京・品川区の大崎駅で「Suica10周年セレモニー」を開催した。2011年に首都圏エリアの424駅でサービスを開始した「Suica」は、11月18日で10周年を迎えた。Suicaの発行枚数は3,716万枚となっており、2004年のSuica電子マネーサービス、2006年のモバイルSuicaのスタート、PASMOなど他の交通系ICカードサービスとの相互利用により、利用の場は全国へ広がっている。
セレモニーの主催者代表として登壇したJR東日本 代表取締役社長 清野智氏は、「Suicaだけで約3,800万枚、PASMOなどを合わせると5,000万枚を超える発行枚数となっています。この間、PASMOとの相互利用、市中での電子マネーの展開など、多くの皆様に育てていただきました」と話し、利用者に感謝の意を述べた。現在、Suicaの月間利用件数は約7,300万件。例えば、セレモニーを実施した大崎駅の利用者については、9割を超える人がSuicaやPASMOを使用しているという。2013年には、全国の鉄道会社との相互利用を開始。「今後もさらなる努力を重ねていきたい」と清野氏は意気込みを語った。
続いて、吉永小百合さん、国仲涼子さん、西原亜紀さんと、JR東日本やSuicaにゆかりのある女優からのビデオメッセージを紹介後、2011年6月からSuicaのCMに出演しているタレントの夏帆さんが登場し、はじめてSuicaを使った時の感想や撮影時のエピソードなどを語った。夏帆さんも普段から、Suicaを鉄道の乗車時やコンビニエンスストア、自動販売機などの決済で愛用しているという。また、Suicaのキャラクターである「Suicaのペンギン」の大ファンで、CM時には記念撮影も行ったそうだ。女優としても売出し中の夏帆さんだが、「私もSuicaのように皆さんに愛されるように頑張ります」と笑顔で語った。
セレモニーには、「Suicaのペンギン」、JR北海道 kitaca「エゾモモンガ」、JR東海 TOICA「TOICAのひよこ」、JR西日本 ICOCA「イコちゃん」、JR九州 SUGOCA「カエルくん」、福岡市交通局 はやかけん「ちかまる」、PASMO協議会 PASMO「PASMOロボット」、西日本鉄道 nimoca「フェレット」と、各社のICカードキャラクターが勢ぞろいし、前述の清野社長、JR東日本の田浦常務、原口常務、長友真輝大崎駅長、夏帆さん、招待者代表とともに、10周年記念バースデーケーキを囲み、司会者の「ハッピーバースデー」の言葉とともにキャンドルを吹き消した。
JR東日本では、Suicaの10周年を記念して、キャンペーン専用サイトに手持ちのSuica番号を登録し、キャンペーンにエントリーした人に対し、利用に応じたプレゼント企画を実施している。10周年にちなみ、10の特典を用意したという。