2011年11月30日12:42
オンライン決済サービス「PayPal(ペイパル)」を提供するペイパルジャパンは、2011年11月30日、日本のオンラインショッピングおよびモバイルショッピングに関する調査結果を発表した。
同調査は、ペイパルの委託により、2011年8月26日~9月9日までニールセンがオンライン調査を実施。調査の目的は日本のEC市場、モバイルコマース市場の規模および消費者の購買行動とニーズを知ることである。調査はニールセンが保有するパネルから過去1年にオンラインショッピングやモバイルショッピングを行った18歳以上のパネルを約600人、無作為に抽出して実施した。
同調査結果によると、日本の消費者がオンラインショッピングに求めることのトップ3は「安い価格で購入したい」(28%)、「配送料が安い」(18%)、「すぐに配送される」(9%)であることがわかった。しかし、消費者は同時に「クレジットカードの不正利用が心配」(51%)だと考えていることも明らかになった。
また、40%近くのオンラインショッピング利用者は、現在のクレジットカードのセキュリティ対策は不十分だと感じており、3分の1オンラインショッピング利用者がオンラインでクレジットカード処理をするたびにリスクを感じていることがわかったという。このため、セキュリティ対策を強化することで、4割の消費者のオンラインでの購買活動が促進されると考えられる。
また、日本のオンラインショッピングでは90%の購入を国内のWebサイトが占めている。消費者が国内のサイトを利用する理由として「便利だから」(47%)、「価格が安いから」(24%)、「品数が豊富だから」(20%)という回答が挙がった。
一方、日本のオンラインショッピング利用者が海外のWebサイトで買い物をする理由としては、「便利だから」と並んで「品数が豊富だから」が35%となっている。また、食品、書籍、衣服は国内の購入額で33%、海外からの購入額で41%を占める上位3位のカテゴリーとなった。しかし、国内のオンラインショッピングでは食品が1位であるのに対して、海外でのオンラインショッピングでは衣服が最も人気があった。また、日本の消費者の海外Webサイトにおける買い物のトップはアメリカで52%。次いで、韓国(12%)、中国(8%)、イギリス(7%)となっている。
日本のモバイルショッピング利用者がよく購入するものは、「食品」(31%)、「書籍」(28%)、「音楽」(17%)、「電化製品」(17%)、「ゲーム」(15%)、「衣服」(14%)の順となった。