2011年12月13日19:30
日本カードビジネス研究会は、2011年12月13日、東京都千代田区のホテルルポール麹町で「12月度NCB定例セミナー」を開催した。今回は「変貌する企業ポイント~量から質へ、マーケティングツールとしての洗練化」と題し、野村総合研究所 コンサルティング事業本部 消費財・サービス産業コンサルティング部 主任コンサルタントの冨田勝己氏が講演した。
ポイントプログラムの裾野が消費者・事業者ともに拡大していく中、他の販促施策と併用する企業が増えるなど、活用形態は質的な変化も遂げてきている。富田氏は、ポイント制度を成功させるためには、「貯まりやすさ」「低い限界費用」「高い知覚価値」という、3つを抑えることが重要であると説明した。そのうえで、顧客優遇プログラムの現状や、ロイヤリティ マーケティングの「Ponta」カルチュア・コンビニエンス・クラブの「Tポイント」といった共通ポイント事業者躍進の理由、企業ポイントのすそ野拡大の現状についてデータを交えながら解説した。最後に、「今後の洗練化の方向性」について、ソーシャルメディア活用やO2O(Online to Offline)の萌芽事例なども交えながら、これからの環境変化を見据えたポイントプログラムの活用施策について、その方向性を提示した。
日本カードビジネス研究会では「定例」「公開」セミナーを定期的に開催している。今後のセミナーの予定は同研究会のWebページに掲載されている(http://www.ncbi.jp/ncbhp/)。