2012年1月12日9:00
昨年はじめ、銀行強盗に襲われたコミュニティバンクがセキュリティポリシーを変更した。
テキサス州のチャペルヒル銀行は、いままで「銃器禁止」というポスターを店頭に大きく貼っていた。
それを顧客に対し、ライセンス登録した銃器を携帯するよう呼びかけているのだ。従業員にも費用を負担して銃器訓練コースを受講させている。
チャペルヒル銀行のようなコミュニティバンクは、自己防衛をするしかないという。警察や政府当局はあてにならないということを実感したからだ。
コミュニティバンクの将来は、農家や地元企業、地域住民に対するローンを増やすことと、規制コストを克服することにかかっている。その規制コストをコントロールするには銃と弾薬が効率的だと判断した。
セキュリティポリシーを変更して以来、ロシアンマフィアはチャペルヒル銀行を「the Crazy Texans」と呼ぶようになったという。
コミュニティバンクが自らをまもるためには、銃と弾丸(Guns & Ammo)が必須。そんな社会にはしたくないものではあるが、理想論だけでは銀行がつぶれてしまう。
同じことがネット上のハッカーに対してもいえる。ハッキングを阻止するためには、銃と弾丸に代る何かが必要なのかもしれない。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。