2012年1月20日8:37
ヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発(YSD)とヤマトフィナンシャル(YFC)は、2012年1月20日から、一台でnanaco、Edy、WAON、交通系電子マネーの主要な電子マネーを決済できる端末の提供と、各電子マネー事業者との契約・精算業務を一括代行する「マルチ電子マネーサービス」を提供開始すると発表した。
現在、加盟店は複数の電子マネー決済に対応しようとすると、契約手続き、売上集計、手数料支払、入金確認などを電子マネー事業者ごとに行わなくてはならないため、導入・運用面で大きな負担がかかっているという。そこでYSD、YFCは、ヤマトグループでの電子マネー決済導入・運用の実績・ノウハウ、インフラを活用し、小売業や飲食業などの負担を軽減しながら電子マネー利用者の利便性を向上するマルチ電子マネーサービスを提供することになった。電子マネー事業者と情報交換する「情報処理中継センター」を構築したことにより、売上・精算データの集配信や精算処理などもヤマトグループで行うことが可能だ。
具体的には、国内主要電子マネーを1台の端末で決済できるマルチ電子マネー決済端末サービスを提供し、端末設置は全国26カ所に営業拠点を持つYSDが行う。運用サポートは365日対応なので、土日祝日営業の小売業・飲食業でも安心して利用できるという。 加盟店は、ヤマトグループとの契約のみで、対応するすべての電子マネーを利用でき、電子マネー事業者それぞれと加盟店契約を結ぶ必要はない。
YSD、YFCは、各電子マネーの売上・精算データを取りまとめ、一括提供を行う。また、電子マネー事業者ごとに異なる入金サイクル、決済手数料を取りまとめて一本化。入金サイクルは「週に一度」「月に一度」から選択できる。
YSDとYFCは、 マルチ電子マネーサービスにより、2014年までに10万台の端末の導入を目指す。また、店舗のポイント・クーポン・スタンプなどの販売促進サービスや、受発注・在庫管理支援サービスの提供を予定している。