2012年3月12日9:00
BOKUといえば、米携帯キャリア課金のトップ5。ZongやPaymentOne、BilltoMobile、Payfoneとともにシェアを争っている。
携帯キャリア課金業界はここにきて風景が変わってきた。ZongはPayPalに買収され、PayfoneはAmexに買収された。
そんななか、BOKUは携帯キャリア課金ではなく、新たなモバイル決済に参入することになった。サービス名称はBOKU口座(BOKU Accounts)。クラウドを利用している。
NFCがクリティカルマスを超えるにはたっぷり時間がかかる。スマートフォンやタブレットをいますぐ使えるようにするにはNFCに頼らない方法が必要だ。
そう考えたBOKUは、Mobile Network Operators(MNO)というポジションを採用。モバイル決済を普及することになった。
BOKUがMNOになれば、このプラットフォームに多くの顧客やショップを参加させることができる。BOKU口座はプリペイド口座で、この口座へ多様な方法で入出金できる。
消費者がBOKU口座へ資金をいれる方法として、クレジットカードや銀行口座振替、現金払いを考えている。カードや銀行口座の場合、オートチャージが可能だ。加盟店はさまざまな方法でこの口座から出金できる。
携帯ネットワークを借り切ることによって、利用者と加盟店の両翼を同時に獲得しようとしている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。