2012年6月26日11:30
欧州ではじめて紙幣を導入したのはスウェーデンである。時は1661年。そしていま2012年。350年を経て紙幣や硬貨がその役割りを終えようとしている。
北欧のスウェーデンではキャッシュレス化が進んでいる。スウェーデン経済に占める紙幣や硬貨の額はわずか3%だ。
スウェーデンの公共バスは現金を受付けていない。チケットはプリペイドか携帯電話で購入する。消費者の決済だけでなく、ビジネスでの決済もキャッシュレス化が進み、カード決済や銀行振込みになっている。
教会の献金もカードになっている。スウェーデンの教会のなかには献金用のカードマシーンが設置したところもある。カードを挿入し、献金額を入力すると、自動的に献金されるのだ。
キャッシュレスの効用は現金の製造や管理コストの削減だけではない。決済スピードが速くなり経済活動が活発になる。さらに、犯罪件数も減るという効果がある。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。