成果報酬型で店舗オペレーション不要なリアル送客スキームを開発(JCB)

2012年8月1日14:20

ジェーシービー(JCB)は、完全成果報酬型かつ店舗オペレーション不要な、リアル加盟店へ対する会員送客スキームを開発し、2012年8月1日から2カ月間、東京エリア限定でトライアル施策を実施すると発表した。

リアル加盟店を対象とした割引優待などのアフィリエイト施策においては、確実な送客実績の把握が可能だったカード会社からEC加盟店への送客の取り組みに比べ、送客実績がわかりづらいことが1つの課題として挙げられていた。また、会員にとっては、決済時やオーダー時にクーポンの提示が必要となり、加盟店にとっては、割引に関するオペレーションを店舗単位またはチェーン規模で徹底する必要があった。

こうした課題に対しJCBでは、JCBカード会員による「加盟店の予約実績」と「加盟店での決済実績」をリンクさせることで、JCBからリアル加盟店へ対する送客実績を確実に把握することが可能で、かつ店舗でのオペレーションを必要としないスキームを開発したという。同社では、商用化による効果検証を目的に、8月1日~9月28日までの2カ月間、東京エリアの飲食店計27店舗を対象にキャンペーンを実施する。期間中、キャンペーン対象会員が同スキームを利用し、対象店舗で食事のうえ対象のJCBカードで決済すると、Oki Dokiポイントが通常の3倍貯まる。

JCBによると、同スキームによるキャンペーンの実施は今回が業界初となり、加盟店の業務効率化につながるだけでなく、会員にとってもクーポンの印刷・提示などの手間がなくなるという。

具体的なシステムの流れとして、まずJCBカード会員は「MyJCB」にて事前にキャンペーン参加登録を行い、店舗予約に使用する電話番号と、決済予定のJCBカードを登録する。次に登録した電話番号からキャンペーン対象店舗に電話し、予約を行う。その後、会員は予約した店舗を利用し、登録したJCBカードで決済を行う。

JCBは、会員の登録内容と予約・決済の実績をリンクさせ、対象会員にOki Dokiのボーナスポイントを付与し、対象店舗からは成果報酬として手数料を徴収する。

なお、会員の登録内容と予約・決済実績のリンクなどについては、TISのサービスを利用しており、参加加盟店の募集については、グルメぴあネットワークの協力により行うという。

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