2012年8月12日9:00
ドイツでオンラインコマースの決済代行とプリペイドカード発行をおこなっているワイアーカード(Wirecard)の業績が好調だ。2012年第1四半期の取扱高が29%も伸びた。
ワイアーカードは決済代行会社として銀行を買収し、VisaとMasterCardのプリンシパルメンバーになったことで有名。業績好調の要因は、ビンスポンサーとしてのサービス拡大によるところが大きい。
2011年、ワイアーカードは英国のニューキャッスルビルディングソサイエティ(NBS)のプリペイドカード事業を買収した。カード枚数は150万枚、税引前利益に支払利息や減価償却などを加算したEBITDAは180万ユーロだ。
買収額は890万ユーロ、オプションとして業績に応じ最大180万ユーロを支払うという契約だ。
NBSはもともと英国で、プリペイドカードのプログラムマネジャーにビンスポンサー機能を提供していた。ワイアーカードはビンスポンサー事業をプリペイドカードの収益源にしたいと考えているようだ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。