2012年9月8日9:00
米国ではカード利用のたびに、加盟店がリウォーズ資金を負担し、利用者にキャッシュバックするというサービスが拡大している。このサービスを提供する最大のベンダーはカードリティックス(Cardlytics)である。
先月にはデビットカードで最大の取扱高を誇るバンクオブアメリカと提携し、バンカメリディールズ(BankAmeriDeals)というリウォーズプログラムをスタートした。
現在カードリティックスは金融機関320社にサービスを提供。これらの金融機関が抱える顧客基盤は7,500万人になる。
カードリティックスは自社のサービスを、トランザクションドリブン・マーケティングと呼んでいる。現在カードリティックスのシステムが扱うトランザクション件数は1週間に2億件を超える。年間では110億件だ。
カード保有者が利用した金額は5,000億ドルというからすごい。オンラインバンキングの年間ページビューは14億件になる。モバイル顧客は1,200万人だ。
カードリティックスの強みは、膨大なカードトランザクションデータにもとづくターゲティングであり、マーケティング能力である。ビッグデータをどこまで活用できるか。注目したい。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。