2012年11月16日9:00
世界最大の海外送金サービス提供会社ウェスタンユニオンは、メキシコのエージェントとの提携を解消すると発表した。
メキシコは世界で第3位の送金規模をもつ有力な市場。そこでウェスタンユニオンの40%のシェアをもつ、ビゴー送金とオーランディ・バリュータの2社との提携を解消することになった。
これを受けてウェスタンユニオンの株価は25%強もダウンした。
解消の理由は、メキシコ、価格圧力、そしてコンプライアンスだという。低賃金労働力に対する米国の需要に陰りが出てくると予測したようだ。
これだけを捉えると、海外送金市場に暗雲が漂いはじめているように思える。が、逆に、エージェントに頼る送金ビジネスモデルが、時代にマッチしなくなったともいえる。
受け手にプリペイドカードを発行すれば、わざわざエージェントの窓口に出向く必要がない。情報通信技術の発達は、古いビジネスモデルを破壊し、新たなビジネスモデルをうみだす。
海外送金は、いまがその変節点なのであろう。チャンスだ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。