2012年11月29日9:00
世界中でマネーロンダリング規制が強化されている。それだけマネーロンダリングが横行しているということなのだろう。
米国司法省は、世界第2位の送金事業者マネーグラムが、1億ドルの罰金を支払うことで合意した、と発表した。効果的なマネーロンダリング対策をしていなかったためだ。
マネーグラムは、高齢者と社会的弱者をターゲットにした詐欺をとめられなかったのだ。海外版振込め詐欺や、被災者にビッグな賞金があたると偽ったもの、高級ブランドを割安で販売する、というようなものである。
詐欺師たちはマネーグラムを通じて、被害者に送金させていた。司法省はマネーグラムのセキュリティスタッフとマーケティング担当者の間の確執から、不正行為を意図的に無視したことを問題視した。
犠牲になった顧客からの苦情が数千あったにもかかわらず、マネーグラムは詐欺に関与していたエージェントを阻止できなかった。
■「カードBizと僕の勝手気ままログ」のリアルタイム更新はこちら
※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。