2013年2月12日8:00
EMV/PCI PTS対応決済ハンディターミナルで実現するモバイルPOSソリューション(上)
キヤノンマーケティングジャパン
キヤノンマーケティングジャパンでは、決済用のハンディターミナルとしてハンディターミナル「PRea AT-3700/AT-3300/AT-100」を販売しています。また、磁気クレジット・接触ICクレジット、銀聯カード決済に対応したハンディターミナルシステムとして「POS-TABLE(ポスタブル)」を提供しており、店舗やワゴン販売、イベント会場などの対面販売業務において、幅広い利用が可能です。
30年以上にわたりハンディターミナルを生産
「耐環境性」「操作性」「耐久性」を装備
キヤノンでは、カメラやプリンタなどに加え、ハンディターミナルの製品を展開しています。キヤノンは全世界でビジネスを行っていますが、製造と販売を分離しており、開発と生産はキヤノン電子株式会社、販売とサポートはキヤノンマーケティングジャパン株式会社が担っています。弊社は、「お客様視点」に立った製品を生産・開発し、お客様にお届けしています。
弊社は、1982年から31年間展開するハンディターミナルの最古参のメーカーです。1982年に某大手飲料メーカー様のルートセールス担当者が持って回る端末として事業が本格的にスタートし、その後もさまざまな端末を生産・販売させていただいております。
ハンディターミナルは、小型の端末というところではiPhoneやAndroid等と変わりませんが、弊社が執着していることは業務用の端末である点です。要素技術として、強く・頑丈にできている「耐環境性」、機械の操作が苦手な方でも使いやすい「操作性」、長くお使いいただくのに適した「耐久性」を備えているのが特徴です。また、PDA型、携帯モジュールを内蔵したタイプ、片手にすっぽりと収まるタイプも生産しています。
また、ICカード、電子マネー、ポイントサービスのニーズが多い中、耐久性に優れた製品を製造するノウハウが評価され、各種端末を納入しています。
対面によるクレジット決済に対応した「AT-3300」
プリンタ付ハンディで唯一電子マネーに対応した「AT-3700」
2011年に発売した「AT-3300」については、EMVレベル1・レベル2とPCI PTS(PCI PED)に対応しており、対話型の対面決済を実現できます。また、マルチ対応のハンディ決済端末として、電子マネー、接触ICカード、磁気クレジットカード、銀聯、デビットカード決済(J-Debit)にも対応しています。
FeliCaリーダを搭載しているため、ポイントサービス、社員証などの認証サービス、また技術的にはシンクライアント型の電子マネーにも対応が可能です。また、PIN入力装置の国際セキュリティ基準であるPCI PTS 1.0に対応するなど、セキュリティ面でも強固となっています。さらに、バーコードスキャナやタッチパネルで対話型の決済が可能です。加えて、販売業務以外の仕入れ、検品、棚卸、在庫照会などのバックヤード業務にもお使いいただけます。
対面によるクレジットカード決済時には、お客様がPIN入力できるデザインを採用しています。PINパッドが上位逆につけられたデザインは、お客様の声から生まれました。また、PINパッドのカバーは衝撃を吸収するためのものだけではなく、暗証番号を入力されているお客様の「指の動き」を見えなくすることができます。
一方、「AT-3700」は、プリンタ付ハンディターミナルで電子マネー対応が可能です。接触ICや磁気のクレジットカードはもちろん、電子マネーのリーダを実装しています。同端末には、表面と裏面双方にテンキーがあります。なぜ両面にテンキーを付けているのかとお問い合わせをいただくことがありますが、その理由は国際セキュリティ規格に対応するために必要であるためです。テンキーでのパスワード入力は、バックグランドで不正プログラムが常駐することでパスワードの不正取得が可能です。その対策として、国際セキュリティ規格PCI PTSに準拠する必要があり、国際セキュリティ規格では、独立したPINパッドを備えることが必要となっています。
※本記事は2012年11月15日に開催された「ペイメントカード・セキュリティフォーラム」のキヤノンマーケティングジャパン株式会社 モバイルソリューション企画部 課長 森田 聡氏の講演をベースに加筆を加え、紹介しています。
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