2013年2月21日9:00
米国携帯キャリア3社の合弁事業ISISがNFC非接触決済の実証実験をはじめて90日が経った。はたしてその成果はどうだったのだろうか。
実験の場として選んだのはソルトレークとオースチン。両方あわせて10,000カ所でNFC非接触決済が利用できる。
ISISによると、利用者のうち稼動顧客は毎週5回の利用だという。ソルトレークでは毎日1,000件の利用があるが、それはユタ交通局の利用だ。ISISの実証実験がはじまる前は毎日400件だったから、2.5倍にはなっている。
ユタ交通局によると、ISIS利用者のトランザクション総件数は13万件。実証実験が終わるまでに、ISIS利用件数はユタ交通局利用の1%から2%になると見込む。
ユタの交通をISISで利用するとインセンティブがつくようになっている。この結果はどう評価すればいいのだろう。ISISは2都市で何人の利用者がいるかを発表していない。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。