2013年4月2日21:20
クレジット情報処理センタの日本カードネットワーク(CARDNET)と、POSメーカーの東芝テックは、2012年10月より発売するクレジット決済端末「JET-S端末CT-4100シリーズ」の機能を強化し、2013年3月よりCARDNET標準ポイント機能とインターネット接続に対応したと発表した。
今回の機能強化により、加盟店のインターネット環境を利用することで、JET-S端末 CT-4100シリーズを高速決済端末として利用できるようになる。加盟店は、現在利用中のインターネット接続環境を利用可能なため、新たな回線敷設をする必要がないという。また、ADSL回線、光回線、ケーブルTVなどのインターネット接続種類を選ばないのも特徴となっている。さらに、アナログ電話回線とは異なり、取引ごとの通信料金は発生しない。
セキュリティ面では、エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズの開発した通信技術「IP-WARP」を採用。同技術は、単に情報を暗号化するだけではなく、加盟店のネットワークとCARDNETネットワークに仮想のトンネルを確立し、インターネットからのアクセスを遮断するため、加盟店は情報漏えいやDOS攻撃を心配することなく端末を利用可能だ。
また、加盟店がCARDNET標準ポイントを採用しているポイント事業者と契約することにより、通常のクレジット決済処理だけではなく、ポイントの付与や還元処理も可能となった。CARDNET標準ポイントスキームでは、ポイントデータがCARDNETセンタを経由せず、JET-S端末CT-4100シリーズから直接自社のポイント処理センタへ中継されるため、安価なコストでポイントサービスが実現できるという。
両社では今後、さらに、各種電子マネーにも対応を予定している。