2013年6月23日9:00
CIA(米国中央情報局)の元諜報員が暴露した内容に米国政府はその対応に苦慮している。米国家安全保障局(NSA)は米国人の通話履歴やインターネット情報、ソーシャルメディア情報を秘密裏に収集していたと暴露したのである。
プライバシーか、国家の安全か。米国ではテロ対策としては当たり前だという意見が大半だが、人権擁護団体は黙っていない。
ウォールストリートジャーナルやタイムマガジンによると、NSAが収集していたのは通話履歴やE-mail、ネット利用履歴だけでなく、カードの利用履歴も含まれていることがわかった。
カードの利用履歴をみれば、どこで、いつ、いくら使ったがわかる。なかでも加盟店業種コードをみれば、換金性の高い商品か、航空券やホテルで使ったかがわかる。
カード会社がカード利用履歴をモニタリングするのは当然のこと。それを国家が勝手に利用していいものかどうか。もし使うのであれば、最初に同意をとっておく必要があると思うのだが。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。