2013年7月1日9:00
コーヒーショップにとって、メニューや店舗のかもしだす雰囲気に加え、決済もまた顧客体験価値をあげる重要な要素になっている。
米国スターバックスは、はやくからプリペイドカードを導入。2011年1月からはこのプリペイドカード口座と連動したモバイル決済をスタートしている。現金のやり取りでは実現できない、クリーンでスピーディな決済が導入目的だ。
その効果は着実にあらわれている。米国スターバックスにおけるスターバックスカードの取扱件数は、全売上の約3分の1になっている。独自カード決済がここまで成長したのは、顧客利便性が高いからだろう。
そのうち毎週400万件はモバイル決済だ。2012年末は200万件だったから、半年で約2倍に増加している。総トランザクション件数のおけるモバイル決済の比率は10%になった。
モバイル決済はプラスチックカードではできない、利用明細照会やポイント獲得照会、残高確認が簡単にできる。対応するスマートフォンはiPhone、Android、BlackBerry。今後スマートフォンが普及するにつれて、スターバックスのモバイル決済比率はもっと高くなっていくだろう。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。