2013年8月26日9:00
プリペイドカードでバンキングサービスを提供していたベチャーのパークストリート(PerkStreet)は、2013年9月26日をもってすべての業務を中止し、事業を閉鎖すると発表した。
原因はキャッシュバックの大盤振る舞い。2010年、口座残高が最低5,000ドル以上であれば、カード利用で2%のキャッシュバックがもらえる、というサービスで顧客を引きつけた。
しかし、パークストリートはスポンサー銀行に依存したカード発行者。手数料収入は2%をきる。つまり、完全に逆ざやになっていた。
2012年のはじめには、キャッシュバックを1%に引き下げたが、これでもきつかった。
収益を無視した顧客獲得は、いずれ破綻するという典型的な事例である。顧客のプリペイド残高は保証される。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。