2013年10月6日9:00
世界がキャッシュレスに向けて動いている。スウェーデンは世界初のキャッシュレス国家をめざし、ナイジェリアやガーナ、ウガンダなどのアフリカ勢もキャッシュレス構想を打出している。
そんな中、中東のイスラエル政府がキャッシュレス社会をめざしていることがわかった。イスラエルは1991年に1アゴラ通貨を廃止している。
キャッシュレス構想の背景には、欧州Visaの調査結果がある。イスラエルで2010年の不明金は482億ドル、4.8兆円になると報告された。これはイスラエルGDPの約21%にあたる。
イスラエル人の多くは銀行口座をもっていない。現金主義の人もいる。キャッシュレスへの道程は厳しいだろう。
しかし、政府が決定すれば、キャッシュレス社会は加速する。不透明な現金決済を減少させ、税収アップにつなげられる。現金にかわるキャッシュレス手段は、プリペイドカードとモバイル決済だ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。