2013年10月21日8:00
日本最大級のポイントサービス「Tポイント」が貯まるTカードの兄貴分「Tカード プラス」
貯まる場所、使える場所がますます広がるTポイントがお得に貯まるクレジット機能付きTカード
レンタルDVDチェーン最大手の「TSUTAYA」の会員証で貯まるポイントサービスとして産声をあげた「Tポイント」は、今年で10年の歴史を数える。提携店は飛躍的に増加し、いまや日本人の3人に1人がT会員だという。日本を代表する共通ポイントサービスとなった今も、その歩みを止めることなく、さらなる成長を伸びやかに続けている。Tポイントサービスを開発したカルチュア・コンビニエンス・クラブでは、クレジットカード事業を17年にわたり運営。利用者は「Tカード プラス」1枚あれば、Tポイントの提携先のポイントに加え、クレジットカードの利用でもお得にポイントが貯まり、日々の生活シーンで便利に利用可能だ。
クレジット機能付きTカードの兄貴分
Tポイント誕生から10年の歴史とともに
2003年10月、TSUTAYA会員証で貯まるポイントサービスとしてスタートした「Tポイント」は、今年10月でちょうど10年の節目を迎えた。ご存じのとおり、全国のTポイント提携店やインターネット上の提携先で、利用金額に応じてTポイントを貯めたり使ったりできるポイントカードが「Tカード」だ。
「弊社がクレジットカードを始めてからは17年になります。TSUTAYAのレンタルカードにクレジットカードをプラスした形でスタートいたしました。当時はカード会社様のクレジットポイントがつく形でしたが、2003年のTポイント誕生に合わせて、Tポイントに接続しようということでリニューアルいたしました」(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 DBマーケティング事業本部 ファイナンスユニット ユニット長 尾崎滋昭氏)
TSUTAYAの会員証の機能がついたクレジットカードが、Tポイントを搭載するようになって、今年で丸10年を数えることとなる。現在の「Tカード プラス」がそれだ。その名の通り、Tカードと一体型となっている。今日、Tポイントを貯められるクレジットカードは増えつつあるが、Tカードと一体型でないものもあるため、財布に入れるカードの枚数を増やしたくない人にもおすすめの1枚だ。
1度のカード利用で翌年も年会費無料
誕生月はTSUTAYAの旧作DVD、CDが半額に
「Tカード プラス」は、TSUTAYAの会員証と、クレジット機能を1枚に凝縮したカードだ。クレジット機能つきのTカードとしてご存じのかたも多いだろう。Tポイント関連のサービスについては後述するとして、ここではカードの基本性能などにふれておきたい。
年会費は初年度無料、2年目以降の年会費は525円(税込)だが、前年に1回でもクレジットカード利用があれば無料となる。以前は年間5万円以上のカード利用で翌年の年会費無料という規定だったので、ハードルが大きく下がったといえる。また、入会と同時にETCカードも年会費無料で申し込めるから、高速道路を利用する人にもおすすめだ。
TSUTAYA会員証を兼ねているから、当然ながらこのカード1枚でTSUTAYAでのレンタルサービスも利用できる。通常のTカードは1年ごとにレンタル有効期限が設けられており、そのつど更新手続きの必要があるが、Tカード プラスならば自動更新で、なおかつ更新料も無料だ。さらに、誕生月の1カ月間、TSUTAYAで旧作のDVD、CDが半額でレンタルできる特典もある。何度でも何枚でも半額になるから、例えばこの機会に旧作のテレビドラマなどシリーズ物をまとめて観てはいかがだろう。
TSUTAYA関連以外では、国内外7万5,000カ所以上のホテルやレジャー施設を最大90%オフの優待料金で利用できる、会員限定サービス「クラブオフ」も見逃せない。「Tカード プラス」の会員になると、クラブオフのスタンダード会員の資格が無料でついてくるから、ぜひ活用したい。
ところで、「Tカード プラス」のラインナップで個性的なのが、2011年に誕生した「Tカード プラスPHOTO」だ。飼っているペットの写真をカード全面に印刷できるため、自分だけのオリジナルカードを持つことができると隠れた人気となっている。コレクションカードとして大切にしまっておく人が多いのかと思いきや、「通常のTカード プラスに比べ、稼働率が高いです。ペットをメインにしておりますので、肌身離さず持たれているということと、やはり見せたいということがあるのでしょうね」と、尾崎氏は微笑む。こちらも初年度の年会費は無料で、2年目以降については2,100円(税込)となっている。
この1枚でTポイントをダブルで貯められる
TSUTAYAで1,000円以上のカード払いでクレジットポイント2倍
「Tカード プラス」の通常のクレジット利用でつくTポイントは、200円につき1ポイントだ。Tポイント提携店にかかわらず、クレジットカード払いをすれば同じように付与される。
「すべての決済においてTポイントが貯まりますし、通常のTカードでもありますので、それらを合算して使えるということが最大の特長です」と尾崎氏は語る。TSUTAYAをはじめとするTポイント提携店で購入金額に応じてもらえる基本ポイントももちろん付与され、クレジット決済分とダブルで貯まっていく。これが「Tカード プラス」の最大の魅力だ。ちなみに、基本ポイントの付与率はお店によって異なっていて、TSUTAYAでは10月5日よりポイントサービスを大きく刷新し、ポイント付与レートが200円につき1ポイントに変更になるかわりに、TSUTAYAの利用日数に応じてTポイントが多く貯まるようになる「TSUTAYAランクアップサービス」が開始される。
さらに、「来店ボーナスポイント」として、カード払いをするともれなく1日につき1ポイントがもらえる。つまり、TSUTAYAで1,000円の買い物をしたときには、基本ポイント、クレジットポイント、来店ボーナスポイントの合計で16ポイントが付与される計算となり、還元率は1.5%を超える。
Tポイントが貯まるシーンが続々増えている
海外210カ国以上で貯まるキャッシュパスポートにも注目
昨今、還元率の高さを売りにしたクレジットカードも増えてきている。ただ、こつこつと貯めたポイントをいかに有効活用できるか、という点について冷静に思いをめぐらすと、自分のライフスタイルと相性のよい1枚が必ずしも高還元率のカードとは限らないだろう。まとまったポイント数をクリアしないと金券などに交換できなかったり、ポイントを使える場所やアイテムが限定的であったり、ポイントの有効期限が切れてしまったり、等々のデメリットも考慮のうえ選びたい。
Tポイントは、1ポイント1円として提携店で買い物ができる。「例えば、旅券や宿泊などをカード決済していただいて、貯めたポイントでTSUTAYAやファミリーマートなどでお買い物していただいているイメージがあります。逆転現象が起こっていますよね。それに関してはいいサイクルができてきていますね」と尾崎氏。ポイントは1円から利用できるから、日常の小額の買い物に充てやすく、失効も防ぎやすい。
2013年8月末現在、Tポイントは全国104社の企業、6万を超える店舗で利用できるという。今年はYahoo! JAPANとの提携が大きな話題となった。Yahoo!ショッピングなどでTポイントが貯まるようになったのだ。グルメサイト「食べログ」への口コミ投稿でもTポイントが得られるなど、貯まる場所はインターネットの世界にまで現在進行形で拡大している。「ポイントはクレジットカードと同様で、使える場所イコール価値だと思っております。ローンの返済に対して充当できるサービスも始めております」と、尾崎氏は胸を張る。
そんななか、Tポイントが貯まるユニークな存在として、海外専用のプリペイドカード「キャッシュパスポート」が挙げられる。渡航前にこのカードに必要な分の日本円を入金しておくだけで、海外のマスターカードまたは銀聯のロゴのあるATMから現地通貨を引き出せるほか、店頭でデビットカードのようにキャッシュレス決済もできる。今まで主流だった外貨両替やトラベラーズチェックよりも手軽なうえ、銀行口座とリンクする必要がないため、紛失など万が一の場合に被害を最小限にとどめることができる。
2011年、その「キャッシュパスポート」に「Tポイント付き」が誕生した。「クレジットポイントと同じ料率が、自身のTカードに貯まるようになりました」と尾崎氏。210カ国以上でショッピング利用、またはATMから現地通貨を引き出すだけで、200円につき1ポイントが得られるのだ。通常、現金両替ではポイントは貯まらないから、かなりお得な存在だ。T会員は、専用Webサイトか旅行代理店の店頭で申し込めば発行してもらえる。プリペイドカードなので審査や年齢制限がなく、発行手続きも簡便だ。
尾崎氏も海外渡航の折には活用しているのだとか。「それまではクレジットカードと銀行で両替をしていましたが、一度、これだけでやってみようと思ったんです。基本的になんのストレスもなく使えて、本当に便利ですよ」。海外へクレジットカードを携行するのに抵抗があるならば、試してみてはいかがだろう。
男女ともに人気のクレジットカード
Tポイントの汎用性が増すにつれメインカード化
Tポイントはこの10年で瞬く間に浸透した。特に若年世代からの支持は絶大で、2013年8月末現在、日本の20代の実に7割以上が何らかのTカードを所有し、Tポイントを貯めたり使ったりしているという。
一方、「Tカード プラス」のユーザーの年齢層は30~40代がメインだ。ここ最近はスーパーマーケットとの提携を加速させていることもあって女性層も増え、男女を問わず人気のクレジットカードとなっている。尾崎氏は、「Tポイントは少し若いイメージがあるのですけれど、成長過程のなかでこのクレジットカードにチェンジしていっているな、という感じです。Tポイントのユーザーとしての志向性が高い、ポイントの感度が高いかたはこのカードを持たれる傾向がありますね」と語る。
財布に必ず入っているカード、と言わしめるほどに人気が定着したTカード。しかしながら、提携先の店舗やサービスが限定されていた時分には、この「Tカード プラス」も他のクレジットカードと併用して、サブカード的な使われかたをするケースが多かったという。年々、Tポイントの汎用性が増すにつれて、カード稼働率も顕著に向上している。
「昔に比べ、メインカードとしてご利用いただくかたが増えてきています。Tポイントの提携先が増えたのにともなって、結果的に使われる機会も多くなって、メインカード化しているのではないでしょうか。お客様自身も、たくさん持っているクレジットカードの間引きをおこなってきて、残すカードのひとつとして選んでいただいている結果だと思います」(尾崎氏)
TポイントとTカードの総合サイト「Tサイト」では、Tポイントが貯まる場所、使える場所が網羅されているほか、お得に貯められるキャンペーンなども折々に展開しているから、ぜひ目を通したい。ユーザー自身が、ポイントを貯められる多くの機会を逃すことなく、さらにクレジットポイントと合算していくことで、「Tカード プラス」の利用価値はますます高まることだろう。
取材(2013年8月):ペイメントナビ編集部 ペイメントナビゲーター 池谷貴