2013年11月10日9:00
かつて期待の星だったNFC非接触決済が、またたく間に輝きを失っている。調査会社の多くは、予測をつぎつぎに下方修正している。
調査会社のStrategy Analyticsは、2013年5月時点では、2017年のNFCモバイル非接触決済の取扱高が1兆ドルになると予測していた。ところがこの10月、480億ドルになると下方修正した。わずか6カ月で9,500億ドルもの大幅な格下げである。
調査会社のガートナーも、6月にはNFC非接触決済の取扱高予測を40％カットした。かわってブルートゥースを活用したビーコンやオンライン決済の実用化を優先させている。
ビーコンやモバイルオンライン決済は、既存インフラ技術をそのまま活用できること。今後普及が進むスマートフォンやタブレットに標準搭載される機能を活用できることが、評価されている。
NFCはもはやモバイル決済のフロントランナーではない。Strategy Analyticsはそう言い切った。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。
