2014年1月16日14:03
ヤマトホールディングスのヤマトクレジットファイナンスとヤマトフィナンシャル(YFC)は、通販事業者に向けた新しい決済商品「クロネコ代金後払いサービス」の本格販売に先立ち、2014年1月20日からテスト販売を開始すると発表した。本格販売は2014年10月の予定だ。
インターネット通販では、①購入した商品を、到着後に確認してから支払いたい、②自分のライフスタイルに合わせて、都合の良いタイミングで支払いたい、③クレジットカードを持っていないので、それ以外の決済方法で買い物がしたい――といったようなニーズが高まっているそうだ。その一方で、このうようなサービスを提供する通販会社には、①商品代金の入金確認、督促といった煩雑な業務が増える、②商品代金の未回収リスクが発生する――といった課題あるそうだ。
今回の「クロネコ代金後払いサービス」では、購入者が商品代金を商品の到着後に後払いできるサービスとなる。支払いは、全国主要なコンビニエンスストア又は郵便局で利用可能だ。サービスラインナップとしては、商品と請求書を別送する「別送タイプ」と、同梱して送る「同梱タイプ」の2種類を今後展開する。「別送タイプ」(標準サービス)は、1月20日から開始。通販事業者の販売状況に応じて3種類のプランを提供し、プランAが4万8,000円(2.9%)、プランBが2万円(3.6%)、プランCが5,000円(4.4%)となる(カッコは手数料率)。オプションの「同梱タイプ」(初期費用5,000円/月額固定費1万5,000円)は4月の開始を予定している。また、請求書発行手数料は、別荘タイプが190円、同梱タイプが100円となっている。
まずは、ヤマトフィナンシャルと「宅急便コレクト」の利用契約のあるユーザーを主な対象としてテスト販売を実施。具体的には、ヤマトグループで代金引換等の集金代行業を主に展開する会社で、「クロネコ代金後払いサービス」におけるコンビニエンスストア、郵便局との収納業務を行う。また、同商品の販売代理店として通販事業者との商談を行うという。
今後は、ヤマトグループ各社の通販支援関連システムや物流代行機能と連携し、通販事業者に対して受注から物流、決済までを含めた総合的なサポートを行うことで通販事業者の利便性を高めていく方針だ。