2014年6月18日8:00
『安心・安全・かんたん決済』接触ICカード対応、モバイル決済サービス(下)
国内で唯一、ICクレジットカード対応可能なハンディターミナル
キヤノンマーケティングジャパン
豊富な決済機能、強固なセキュリティ、薄型軽量な「AT-3300」
「AT-3700」はプリンタ一体型で持ち運びに便利
白い機械の「AT-3300」は3つの特長があります。1つは決済機能の特長として様々な決済手段に対応していることです。磁気、ICクレジットだけではなく、銀聯、デビットカード、電子マネーにも対応します。2つ目の特徴は、セキュリティとしてはPCI PTSに対応しており、ハンディターミナルは持ち歩ける端末であり耐タンパー性に優れていることです。同端末は、中のデータを自動消去でき、紛失時にPINパッドの部分を開けようとした際にデータを消すことができます。端末側ではICカードの鍵情報を消去可能です。
3つ目の特徴は、本体ピンパッド部分に付いている『蓋』です。もともとのコンセプトとして、対面決済をする利用シーンを想定しており、店員とお客様をイメージした設計です。この『蓋』はお互いが面と向かって決済する際に暗証番号を入れる際、手元が見えないような『かざし』となります。『かざし』により心理的な安心感をお客様に与えることにつながります。また軽い、薄いも特徴で、女性の手に乗せても収まります。
もう1つのモデル「AT-3700」は、飛行機や電車などの販売で利用されています。本モデルはオフライン電子マネーに対応していることが大きな特徴で、セキュリティ機能はAT-3300と同様ですが、上部にプリンタが付いており、決済時にレシートも出力できるオールインワンモデルとなっています。
決済ハンディターミナルの特長として、末長く使える業務専用端末であることも挙げられます。現在話題となっているスマートフォンの決済については、長くても1年と言われていますが、業務端末として通常で、一機種であれば5~6年のサイクルで販売しています。
また、仮に販売を終了しても、製造打ち切り後7年間のサポートをしています。中の本体の暗号化、自動消去が可能です。さらに、業務アプリを入れていますが、他の機能での利用を避けるため、業務アプリしか使えない設計にしています。「早い」「簡単」ということで、例えば電子マネーや銀聯の決済を後から追加できる仕様となっています。
利用者の要望を受けPOSパッケージを開発
PC機能や他社システムとの連携も容易に
モバイルPOSパッケージ販売の背景として、2011年3月に「リテールテックジャパン2011」(主催:日本経済新聞社)に出展した際、「パッケージはないのか?」という声がありました。あとは早く業務を開始でき、精算業務に加え、汎用的な業務、コスト意識が高いため、パッケージソフト「POS-TABEL」を開発しました。機能としては、簡易POS、ハンディターミナル、POSレジに必要なマスター設定、販売管理、集計ができるパッケージソフトとなっています。
店舗では、「売上」というボタンを押した状態で商品のバーコードを読みます。画面上に商品名と単価が出て、「決済」というボタンを押します。画面の下に「現金」、「クレジットカード」、「銀聯」、「掛け売り」が表示され、「クレジットカード」のボタンを押します。この画面で磁気、ICカードかを選びます。店員がICカードを挿入するとPINパッドが反応して、店員がサインもしくは暗証番号を選びます。お客様がPINコードを入れると決済が完了する流れです。
現状、ブランド認定はVisa、MasterCard、JCBの認定を受け、銀聯にも対応しています。
店内の無線LAN、モバイルルーターを使って決済処理事業者と連携して決済する仕組みも作りました。特徴としてはPOS機能を持っています。ハンディターミナルを使って、現金、クレジットカード、銀聯、電子マネー決済を実現し、またパソコンの機能として、POS機能、売り上げ実績、帳票が可能です。
端末としてセキュリティも万全なため、『安心・安全』な対面決済に最適です設置は『かんたん』というところで電源や固定回線がいりません。操作も『かんたん』にでき、容易に導入できます。
キヤノンはICクレジット決済対応ハンディターミナルを生産している国内唯一のメーカーです。操作や導入が簡単な端末であるため、ぜひカード業界の皆様と一緒にビジネスができればと考えています。
※本記事は2014年3月25日に開催された「ペイメントカード・セキュリティフォーラム2014」のキヤノンマーケティングジャパン株式会社 モバイルソリューション企画部 チーフ 嶋崎辰隆氏の講演をベースに加筆を加え、紹介しています。
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