Tポイントがネットとリアルをつなぐ、BookLive!とTSUTAYAが連携

2014年7月1日10:27

Tポイントがネットとリアルをつなぐ、BookLive!とTSUTAYAが連携
TSUTAYAで本を購入すると電子書籍版も提供

BookLiveと、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、2014年6月30日に記者会見を開催し、紙の本と電子書籍を融合した新たな総合書籍プラットフォームの創出を目指し業務提携に合意したと発表した。「BookLive!」では、電子書籍購入でTポイントが貯まるサービスを導入する。また、「TSUTAYA」店舗でTポイントを提示すると、そのIDをベースに「BookLive!」で無料もしくは値引き価格の電子書籍版を提供するという。

リアルとネットが連携した総合プラットフォームが誕生
「BookLive!」で電子書籍を購入するとTポイントを付与

Tカードを提示して書籍を購入すると電子書籍も閲覧可能に
Tカードを提示して書籍を購入すると電子書籍も閲覧可能に

トッパングループのBookLiveは、現在、29万冊の電子書籍を販売する国内最大の電子書籍ストアとなる。一方、CCCは国内最大の書店チェーンとなり、2013年度の書籍・雑誌販売額は過去最高の 1,157億円、書店を含む国内外の「TSUTAYA」店舗数は1,448店舗となっている。両社が手を組むことで国内最大、リアルとネットが連携した総合プラットフォームが誕生する。BookLive 代表取締役社長 淡野正氏は、「電子と紙が本当の意味でつながったサービス提供していきたいです」と意気込みを見せる。

米国は2017年に紙本の市場を電子書籍が追い抜くと言われている。米国では書店はショーウィンドウ化しており、その数が急激に減少し、電子書籍の成長も減速してしまっている。そのため、紙本と電子書籍を両輪で展開することで、「出版マーケットの拡大につながっていく」と淡野氏は説明する。

今回、両社では紙本と電子書籍の優れた点を組み合わせ、新しい読書体験の提供を目指す。BookLive!とTポイントのIDと連携させることで、シームレスな基盤を提供するという。具体的には、「BookLive!」で電子書籍を購入すると、Tポイントが貯まるサービスを提供する。ポイント付与の還元率については現状未定で、今後両社で協議していくそうだ。

Tカード提示で、リアルで購入した本を電子版で閲覧できる
TSUTAYA店舗での電子書籍購入も予定

cccbooklive3
一気通貫のプラットフォームを提供

また、出版社の許諾を得た書籍については、TSUTAYAで本を買う際にTカードを提示すると、購入後BookLive!で無料や値引き価格の電子版を閲覧する「Air Book」の機能を提供する。同サービスについては、インターネット上で「Yahoo!JAPAN ID」への登録が必要となり、BookLive!と連携を行う形となるそうだ。

さらに、「TSUTAYA」で本を注文すると、本が届くまでの間、電子書籍版を無料で閲覧できるサービスも提供するそうだ。TSUTAYAでは、BOOK&CAFEスタイル店舗化を進めているが、そこにWi-Fiスポットを設置。ユーザーは、コーヒーを飲みながら、本や「BookLive!」の電子書籍を楽しむことが可能だ。

左からBookLive代表取締役社長の淡野正氏とカルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYAカンパニー副社長の中西一雄氏
左からBookLive代表取締役社長の淡野正氏とカルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYAカンパニー副社長の中西一雄氏

そのほか、「TSUTAYA」でDVDやCD、GAME、キャラクターグッズ等をレンタル・購入すると、作品やコンテンツに関連する電子書籍が無料もしくは値引き価格で購入できる「TSUTAYA360」のサービスも想定している。

また、「TSUTAYA」店頭の検索機で電子書籍を検索し、レジで購入できるサービスも行う予定だ。決済手段は、現金に加え、クレジットカード決済にも対応する。さらに、「BookLive!」と「TSUTAYA」で購入した書籍を格納する共通本棚を設置。紙本と電子書籍を一元的に管理可能だ。

店舗やネット、カードサービス等のワン・トゥ・ワンサービスを通じて新しいライフスタイルを実現する環境づくりを目指す。

Tポイントは4,878万人が利用
年内をめどにスタートし、他の書店にも開放へ

なお、Tポイントは現在、109社16万強の店舗で貯まり、使えるサービスとなっている。また、ユニーク・アクティブ会員は、2014年5月末で4,878万人となっており、「20代の71.2%が持っている」(カルチュア・コンビニエンス・クラブ TSUTAYAカンパニー副社長の中西一雄氏)そうだ。

Tポイントの提携社と利用可能店舗
Tポイントの提携社と利用可能店舗

なお、BookLive親会社の凸版印刷が提供する「Shufoo!」ではすでにTポイントを導入しており、その流れから今回の連携に至ったという。BookLiveでは、CCCとの連携により、会員化を促進できると期待する。

具体的なサービスのスタート日は決まっていないが、年内をめどに1日も早く開始したいということだ。また、今後は同プラットフォームを広く開放し、他の出版社や書店の参加も目指していきたいという。

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