中華電信と協業し、台湾で商用 NFC サービスを開始(ジェムアルト)

2014年11月18日22:49

ジェムアルトは、台湾の通信事業者の最大手で1,000万人の加入者を有する中華電信と協業し、セキュアなモバイルNFCサービスを提供すると発表した。MasterCardと台湾の大手4行の支援を受けた同商用サービスの開始にあたり、ジェムアルトのUpTeqマルチテナントNFC SIMと組込みソフトウェアが採用され、モバイル決済とMifareの電子交通財布機能を単一のSIMカードで実現するという。これにより、中華電信の加入者は、自分のNFC対応携帯電話を非接触型リーダーにかざすだけで、さまざまな商品やサービスの決済を行うことができ、台北の混雑した地下鉄やバスの運賃の支払いにも使うことができるという。

台湾人はアジア太平洋地域で最も頻繁にスマートフォンを利用しているデータもあるが、今回の商用サービス開始により、より多くのサービスプロバイダのNFCサービス参入が見込まれ、モバイル非接触サービスの展開が加速するとジェムアルトでは見ている。

中華電信の加入者は、自身の携帯電話に複数のクレジットカードを登録し、そのうちの任意のカードを使って、大手百貨店やタクシー、レストラン、ショッピングモール、映画館などに設置された2万4,000台を超える非接触型端末でモバイルNFC決済が行えるようになる。そのほか、Mifare規格を搭載した何千もの窓口・小売店で、交通料金や小額の支払いに非接触決済を行うこともできるという。

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