2015年9月28日20:00
イズミと大日本印刷(DNP)と日本ユニシスは、カード会員に特典情報を配信するCLO(Card Linked Offer)サービスを活用した新たなキャンペーン手法の試行として、イズミが中国・四国・九州地域で展開する「ゆめタウン」と「ゆめマート」の113店舗で「ゆめタウンアプリ ら・ら・ら お得にチャレンジ!キャンペーン」を2015年10月1日に開始すると発表した。
同キャンペーンでは、クレジットカードや会員サービスと連携し特定店舗での購入を促進する一般的なCLOサービスだけでなく、DNPと日本ユニシスのCLOサービスの特徴である、商品単位で特典を提供するサービスも実現するそうだ。
同キャンペーンの対象者は、イズミの「ゆめカード(クレジットカード)」と「ゆめか(電子マネー)」の会員となり、イズミが提供しているスマートフォン向けの「ゆめタウンアプリ」で事前にキャンペーンにエントリーし、店舗でキャンペーンの対象商品を「ゆめカード」または「ゆめか」を提示して購入すると、自動的にキャンペーンに応募でき、抽選で景品が当たるという。会員は応募状況や抽選結果などを「ゆめタウンアプリ」にて確認することが可能だ。
今回は、アサヒビール、明治、森永乳業ほか、全6社の協力を得て、対象商品の購入に伴いさまざまな景品が当たるプレゼントキャンペーンを実施する。また、Wチャンスとして各メーカーキャンペーンの当選からもれた応募者の中から抽選で、イズミ商品券1000円分を500名の方にプレゼントするそうだ。
なお、DNPと日本ユニシスのCLOサービスは、メーカー企業などが生活者に向けてキャンペーンなどを展開する際に、決済データを活用し、より効果的なキャンペーンを実施することが可能になるものだ。クレジットカードに加え、プリペイドカードやデビットカード、さらには流通・小売業のポイントカードなど、さまざまな会員サービスと連携することが可能だ。会員は、カード発行企業などが提供する会員向けスマートフォン用アプリやWebサイトにてサービス規約に同意・承諾することで、無料で同サービスを利用することができるという。
DNPと日本ユニシスは今回の試行によって同サービスによるマーケティング効果を評価し、2015年度中の事業化を目指す。事業化においては、食品・飲料・化粧品・日用品・文具・雑貨などの消費財メーカー、金融機関やカード会社、流通・小売・サービス業の事業者へ同サービスを提供し、2016年度に15億円の売上を目指す。イズミはDNPと日本ユニシスの事業化に合わせ、同サービスとの継続的な提携を検討する。