2015年10月26日23:23
ビリングシステムは、中国の北京新空気軟件技術有限公司(本社:北京)と、銀聯カードを用いたモバイル決済サービスを開発運営することについて提携合意したと発表した。
政府のビジットジャパン政策もあり、近年外国人観光客は著しい増加をみせており、特に中国からの観光客は2014年に330万人、2015年は8月までの実績ですでに430万人に達している。また中国人観光客の滞在中の消費額も2014年時点で約7,000億円に上っている。
このように急増をみせる中国人旅行者の消費に対応するため、中国国内で広く使われている銀聯カードをベースに、利便性が高くセキュアなモバイル決済システムを開発・提供すべく、今回、銀聯カードの決済処理を含め、中国において金融関連のモバイルアプリケーションの開発に豊富な実績を有する北京新空気軟件技術有限公司との提携に至ったという。
同サービスは、店舗側が提示する決済処理用QRコードを中国人旅行者のスマートフォンで読み取ることにより、銀聯カードでの支払を可能とするものである。同サービスによって、中国人旅行者はカード現物を提示することなく手元のスマートフォンを操作するだけで支払いが完了し、支払明細もリアルタイムで確認することができるそうだ。
また、店舗側でも既存のスマートフォンやその他の機器で支払いを受け付けることが可能となり、新たに設備や機器を導入することなく中国人旅行者に対しサービスを提供することが可能となる。
ビリングシステムは店舗用システム・サービスの開発と運営を行い、北京新空気軟件技術有限公司は中国人旅行者用のモバイルアプリケーションの開発と銀聯との連動機能を開発する。
また、中国人旅行者が帰国後も継続して日本の商品を購入できるように、専用のインターネットショッピングサービスも提供する予定だ。
ビリングシステムでは、必要なシステム開発、及び加盟店ネットワークの整備を行い、来年春節(2016年2月)の中国人旅行シーズンに合わせての本格稼働を予定している。