ヤフーとソフトバンク、会員情報やIDの入力が不要な「スマートログイン」で決済までシームレスに提供

2016年2月8日8:00

「Yahoo!ショッピング」では利用者の購買率が高まる

ヤフーは、ソフトバンクと共同で、SoftBankのスマートフォンからYahoo! JAPANが運営する「Yahoo!ショッピング」などのサービスで、会員情報やIDなどの入力を省略し、ログインから決済までシームレスに行うことができる「スマートログイン」の提供を開始した。同サービス開始の経緯と現状について、ヤフーの担当者に話を聞いた。

ソフトバンクの回線情報を「Yahoo! JAPAN ID」と紐づけ
会員情報をワンタップで登録可能

「スマートログイン」は、SoftBankのスマートフォンからYahoo! JAPANトップページにアクセスするだけで、Yahoo! JAPANのサービスがログイン済みの状態で利用可能になるサービスだ。同サービスの提供主体はソフトバンクで、ヤフーがサービスを導入している位置づけとなる。また、利用者は、SoftBankのiPhone、iPad、SoftBank スマートフォン、タブレットを利用しているヤフーのユーザーとなる。

左からヤフー 決済金融カンパニー 開発本部 エンジニア ID担当 伊藤雄哉氏、
左からヤフー 決済金融カンパニー 開発本部 エンジニア ID担当 伊藤雄哉氏、同IDサービス プロジェクトマネージャー 吉岡知彦氏、同 ショッピングカンパニー 事業開発本部 事業開発部 部長 粕谷吉正氏

ヤフーとソフトバンクは、2015年5月19日に、スマートフォンでのネットショッピングをより身近にする目的で「モバイルeコマース革命」を発表した。「スマートログイン」は、その実現に向けた取り組みの1つとなっている。

現在、人々の日常生活の中でスマートフォンは当たり前のように使われているが、いざ会員サービスを利用しようとした場合、IDやパスワードを入力する必要がある。また、商品を購入したり、支払いを行う際には、クレジットカード番号や配送情報などの入力も求められる。ヤフー 決済金融カンパニー IDサービス プロジェクトマネージャー 吉岡知彦氏は、「『スマートログイン』は、ソフトバンクグループであるアセットを活用して、会員情報入力の障壁となるID登録とログイン、決済まで簡単にできる世界観を描くために提供しています」と説明する。

たとえば、Yahoo! JAPAN IDを取得する場合、生年月日や郵便番号、メールアドレスなどの情報を入力する必要があるが、SoftBankの回線利用者は、そういった手間はかからずに利用できる。また、ログインについては、SoftBankの回線情報を「Yahoo! JAPAN ID」と紐づけるので、IDとパスワードを入力することなくワンタップで登録可能だ。

「スマートログイン」の利用イメージ
「スマートログイン」の利用イメージ

キャリア決済『ソフトバンクまとめて支払い』で支払い可能
「Yahoo!ウォレット」の利用でもIDとパスワードは不要に

会員情報の入力だけではなく、決済も簡易になるという。吉岡氏は、「通常、初回の購入時には支払い方法を登録する必要がありますが、ソフトバンクのキャリア決済である『ソフトバンクまとめて支払い』を利用することで、クレジットカード情報を登録する必要なく、支払いまでスムーズに行うことができます。また、弊社の「Yahoo!ウォレット」による決済の場合も、IDとパスワードの入力は不要です」と特徴を述べる。さらに、二回目以降の利用では、前回の支払い方法をそのまま使うことが可能だ。吉岡氏は、「現状、携帯回線を利用したサービスとして、日本でも同様の仕組みはおそらくないと考えています」と、自信を見せる。

すでに、ヤフーではサービスを開始しているが、当初の想定よりも利用は多いそうだ。また、「スマートログインを使われた方はYahoo!ショッピングでの購買率も高まっています。『ソフトバンクまとめて支払い』の利用者に関しては、新規の利用者が増えている印象が見受けられます」と、ヤフー ショッピングカンパニー 事業開発本部 事業開発部 部長 粕谷吉正氏は成果を語る。「Yahoo! JAPAN ID」のアクティブユーザーは、3,000万人以上いるため、ログインから決済までスムーズになることで、より便利に利用してもらえると期待している。また、現状『ソフトバンクまとめて支払い』を利用できるのは「Yahoo!ショッピング」のみの提供だが、ヤフーの他のサービスでの展開も検討している。

ID連携の「OpenID Connect」を活用

なお、「スマートロングイン」では、ID連携の「OpenID Connect」を活用。ヤフー 決済金融カンパニー 開発本部 エンジニア ID担当 伊藤雄哉氏は、「ヤフーでは、『Yahoo! JAPAN ID』でもID連携を行っているため、それほど構築に苦労した点はありませんでした」と口にする。また、ID登録をした後は、Yahoo! JAPAN IDと同様の管理となるため、セキュリティ面も問題ないとしている。

ヤフーでは今後も、「スマートログイン」をさらに使いやすいサービスにしていきたいとしている。吉岡氏は最後に、「より細かいところを磨きこんで、お客様がより便利になるように心がけていきたいです」と意気込みを語った。

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