2016年3月28日9:00
米国大手流通のノードストロムは、120人のITスタッフを解雇する。長期リストラ計画の一環ということだが、オムニチャネル戦略がうまく機能していないからだろう。
リアル店舗に依存するビジネルモデルでは、モバイル時代に対応できない。オンラインとリアルの融合が欠かせないにもかかわらず、ITスタッフを手放すというのは、よほどのことであろう。
いっぽう、英国銀行のRBS(ロイヤルバンクオブスコットランド)はITを推進するために、投資アドバイザーなど550人を解雇する。フィンテック分野のなかでも、ロボアドバイザーに注力するためだ。
人工知能のロボアドバイザーであれば、有人の投資アドバイザーより将来的にコストを削減することができる。オンラインでパーソナルなアドバイスが可能になる。
ITとハサミは使いよう。利用目的と使い方が重要だ。石を切るのにハサミは向かない。爪を切るには爪切りであって、裁ちバサミではない。