2015年6月5日9:00
NFC非接触決済でApple Payに先行されたアンドロイド陣営は、アンドロイドペイ(Android Pay)をついにリリースした。これでNFC非接触決済が一気に加速する。
利用方法はApple Payとほぼ同じ。タッチIDと同じ指紋認証を採用(Android Mから)。リアル店舗でもアプリ内支払いでもスピーディに決済できる。
リアル店舗では、NFC非接触決済端末にかざすだけで決済できる。アプリを開く必要はない。購入後すぐにアンドロイド端末で支払内容を確認できる。
百貨店のメイシーズやブルーミングデール、アパレルのアメリカンイーグルやエアロポスタールなど、全米70万カ所のマーチャントで利用可能になる。Apple Payが使えるところはすべて、アンドロイドペイも使えるということ。
アプリ内決済では、グルーポンやウーバー、ウィッシュ、ダンキンドーナツなど1,000件のアプリで使えるようになる。もちろんグーグルプレイでも。
セキュリティはカード業界の標準仕様トークナイゼーションを採用。実際のカード番号を使わないから安全だ。
アンドロイドペイのリリースに合わせ、VisaやMasterCard、Discover、Amexも一大イベントとしてニュースを発表している。
グーグルウォレットはどうなるのか、気になるところ。個人間の送金アプリとして再登場する予定だ。送金は相手のデビットカードか銀行口座に送られる。
アンドロイドペイが利用できるのはAndroid4.4(KitKat)以降のスマートフォンである。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。