2016年4月13日18:00
新生銀行とアプラスフィナンシャルは、中国騰訊控股有限公司(Tencent Holdings Ltd.)が運営するSNSサービス「WeChat(微信)」で提供される中国人向けモバイル決済サービス「WeChat Pay(微信支付)」の日本での決済代行サービスに参入すると発表した。
グループ会社のアプラスが、WeChat Payを展開するTencentグループの財付通支付科技有限公司(Tenpay Payment Technology Co., Ltd.)とWeChat Payの日本での決済代行サービスを提供することについて同意した。
新生銀行グループでは、決済事業を第三次中期経営計画の戦略取組分野の1つとして位置づけており、今回はその取り組み強化の第一弾となる。決済代行事業やクレジットカード事業を展開するアプラスを事業主体とし、国内のWeChat Pay利用店舗の開拓を進め、利用店舗網の迅速な構築を目指す。
アプラスは、ネットスターズと日本でのWeChat Payの展開に関して業務提携し、ネットスターズが開発した決済アプリ、決済システムを利用して、2016年4月末から5月を目処に利用店舗に対するWeChat Payの決済代行サービスの提供を開始。サービス開始時には、総合免税店大手のラオックスや宝飾品販売の東京真珠、ブランド品販売のブランドオフの店舗で利用可能になる予定だ。
また、WeChat Pay利用店舗は、ネットスターズと提携することによって、SNSサービスWeChatに開く公式アカウントを通じた訪日中国人に対する商品などに関するお得な情報発信、クーポンの配布による販売促進、通販サイトを通じた利用者の中国への帰国後の商品の継続販売など、利用者との関係構築や継続的な接点強化につながる機能を利用可能だ。
さらに、新生銀行グループでは、Tencentが中国でもう1つの代表的なSNSサービスとして展開する「QQ」のスマートフォンを使った決済サービス「QQ Wallet(QQ銭包)」にも今後対応するなど、日本、中国間でのインバウンド決済代行サービスの拡充に引き続き取り組んでいく方針だ。